「ツ」は「ス」と同じ構音点をもつ破擦音です。
舌が一瞬歯の裏に接触した後(破裂)、同じ構えで呼気が擦られ(摩擦)
産生された音です。
「ツ」を 後続母音をつけずに構音した後、そのままの構えで呼気を伸ばしていると、
瞬間的に行われた破裂成分tはなくなり、摩擦されて出されたsの音が得られます。
この呼気に後続母音の「ウ」をつけて、「ス」を導きます。
「ツ」やその有声音の「ヅ」が構音できていたら、
「ヅ」を囁き声で言うように求め、無声化していきます。
子どもの意識は、「ヅ」を小さな声で囁くことですが、
指導者が与える聴覚的刺激は「ス」です。
<異常構音の構音指導>
口蓋化構音 側音化構音は、舌の脱力、安定を得てから、
音作りに入ります。
異常構音の構音指導の章をご覧下さい。異常構音