カ行音の構音点である奥舌と軟口蓋とで呼気の閉鎖、開放
つまり破裂をすることが出来るようにするための指導方法です。
異常構音など、正しい構音点を用いての構音ができない場合に多く用いられます。
指導では呼気の代わりに水を用い ます。
口の中に水を含んだまま上を向き口を開けます。
このままの状態を保っても水が喉の奥へと落ちていかないのは、
どこかでその通路が閉じられているためです。
この状態で呼気を吐き出します。すると閉じられていた通路が開けられ
水を泡立てながら呼気が出てきてガラガラうがいとなります。
呼気を止めればうがいがとまり、再開すればまたうがいが始まります。
再開時が開放が起きるときです。
このとき、同時に発声を求めると「カ」に近い音の産生が得られます。
鼻詰りがなければこの状態でも鼻への通路は開いていて鼻呼吸することが出来ます。
次第に口の中に含む水の量を減らしていきます。
やがて1滴の水で、最後には水が入っているつもりでうがいをさせます。
子どもによっては、口腔内に水を溜める練習をした後、
水のない状態で上を向かせて水があるつもりになることを求め、
聴覚刺激法で「カ」を誘導すると、「カ」の音が得られることがあります。(水溜法)
顔を正面に向けて水を用いなくても出すことが出来るよう指導します。