カ行音に見られる誤り−１−

＜カ行音にみられる誤りの例＞

構音の方法そのものには誤りのないもの

子音kの省略による母音化

タ行音への置き換え 

ハ行音への置き換え 

ファ行音への置き換え 

 

構音の方法そのものに誤りがあるもの

側音化構音（「キ」や「ケ」に多い）

声門破裂音

鼻咽腔構音

 このうち、子音の省略、置換は、産生された誤り音は日本語の語音の中に存在する音であり、構音の方法そのものに誤りはありません。

側音化構音、声門破裂音、鼻咽腔構音は構音の方法そのものに誤りの有る異常構音です。通常日本語の語音の中には見られない音であるため、平仮名や片仮名では書き表すことができず、聞き取り難い耳障りな音に聞こえます。異常構音

    

これらの音の誤りの外に呼気の鼻漏れによる鼻音化が認められ子音が歯切れ悪く頼りなく聞こえたら、鼻咽腔閉鎖機能不全や、その原因疾患の存在や既往を疑います。