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独立行政法人
国立特別支援教育総合研究所
免許法認定通信教育オフィス

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国立特別支援教育総合研究所
 

令和7年度前期 免許法認定通信教育シラバス

  
 
聴覚障害児の教育課程及び指導法

番号

映像講義名
担当講師(所属)

   講義概要   

   事前学習・事後学習   

『聴覚障害教育の基礎』


山本 晃
(国立特別支援教育総合研究所)

 聴覚障害教育の基礎として、我が国の聴覚障害教育の歴史、聴覚に障害がある子供の学習上の困難さ、聴覚に障害がある子供の教育課程について解説する。その後、聴覚障害児を対象とする授業における留意点や単元の指導計画の作成について説明する。 

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 講義の内容を振り返り、資料に示した参考文献などを読んで、さらに理解を深めるようにすること。
2 頭に描いた児童生徒を基に、身近な教材を見付け、指導案を作り、発問や板書等のイメージを描きながら、自分なりの模擬授業を繰り返すこと。

『特別支援学校(聴覚障害)の
教育課程』


横倉 久
(国立特別支援教育総合研究所)

 聴覚障害に対応した教育課程の編成と実施について、学習指導要領等に基づき解説する。
 まず、聴覚障害に対応した教育課程を編成する際の基本的な考え方と編成の在り方を説明する。次に、教育課程の実施にあたり、特別支援学校学習指導要領に示された各教科等の指導の配慮事項を説明する。また、聴覚障害に対応した自立活動の内容と個別の指導計画の作成について説明する。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 教育課程の編成、各教科等における指導上の配慮事項については、特別支援学校学習指導要領解説総則編等を読み、理解を深めるようにすること。
2 自立活動の指導については、特別支援学校学習指導要領解説自立活動編を読み、理解を深めるようにすること。

『聴覚障害教育における
コミュニケーション』


宇野 宏之祐
(国立特別支援教育総合研究所)

 聴覚障害のある幼児児童生徒のコミュニケーションに関する基本的事項について概説した上で、円滑なコミュニケーションのために、どのような指導上の留意点が必要かを説明する。また、これらを踏まえ、実際の指導場面において、聴覚の活用や音声、手話、指文字など多様な意思の伝達の方法を適切に選択・活用することについて例示しながら理解を深める。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 講義内容を振り返り、資料に示した参考文献や学習指導要領を読んで、コミュニケーションの重要さを深く理解すること。
2 自身の授業などを通して、よりよいコミュニケーションの実現のための工夫を行っていくこと。

『聴覚障害児の言語発達』


国立特別支援教育総合研究所

 聴覚に障害のない子供(聴児)がどのように言葉を獲得、発達させていくのか、その過程について説明する。それを踏まえた上で、乳幼児期に難聴がある場合、なぜ言葉を獲得することが難しいのか、聴覚障害児の言語発達の特徴や発達上の課題について説明する。次に、聴覚障害児に対する指導上の配慮を考えるための基礎的な事項を概説する。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 講義内容を振り返り、理解が不足している部分は復習しておくこと。
2 資料に示した参考文献等にて学習を深め、聴覚障害児の言語発達の特徴や指導上の留意点について、整理すること。

『聴覚障害乳幼児と
保護者への教育相談』


国立特別支援教育総合研究所

 聴覚に障害のある乳幼児とその保護者への早期支援の重要性について説明する。その上で、特別支援学校 (聴覚障害)で行われてきた乳幼児教育相談の歩みについて、歴史的な経緯と、令和4年に通知された難聴児の早期発見・早期療育推進のための基本方針も含めて説明する。次に、乳幼児教育相談の実際、難聴児の早期支援における関係機関との連携について説明する。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 資料に示した参考文献などを読んで、さらに知識を深めること。
2 国立特別支援教育総合研究所の「難聴児の切れ目ない支援体制構築と更なる支援の推進に向けた研修パッケージ」内の乳幼児教育相談Q&Aを読み、保護者の思い等を知り、その対応について理解を深めること。

『聴覚障害教育における
指導の実際(幼稚部)』


宇野 宏之祐
(国立特別支援教育総合研究所)

 特別支援学校幼稚部の全般的な基本事項について概説した上で、聴覚障害のある幼児が在籍する特別支援学校(聴覚障害)の幼稚部に特に関わる基本事項について説明する。また、この度の幼稚園教育要領及び特別支援学校幼稚部教育要領に新たに示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について聴覚障害教育と関連付けながら確認する。その上で、幼稚部教育の実際について、聴覚障害の状態や特性及び心身の発達の段階等を踏まえた具体例を示しながら理解を深める。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 講義の内容を振り返り、理解が不足していると思われるところを復習すること。
2 特別支援学校教育要領・学習指導要領解説総則編の幼稚部該当箇所や自立活動編を読むこと。
3 資料に示した参考文献などを読んで、さらに知識を得ておくこと。

『聴覚障害教育における
自立活動①(言語指導)』


齋藤 佐和
(筑波大学名誉教授)

 聴覚障害教育の自立活動において大きな位置を占める言語指導について、海外と日本の歴史を概観する。その上で、聴覚活用、多様なコミュニケーション手段の活用が一般化した現代における言語指導の考え方と日本語指導の大きな流れについて考察する。
 聴覚障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じた自立活動の具体的な指導の在り方を、小学部低学年を中心に学び、あわせて小学部以降の言語指導について考える。

・事前学習
 印刷教材を熟読し、必要に応じて不明な文言は調べておくこと。

・事後学習
1 講義内容を振り返り、理解が不足している部分は復習しておくこと。
2 資料に示した参考文献など読んで、さらに知識を深めること。
3 子供の言語発達について書かれた一般書を読み、幼児の言語習得について理解を深めることが望ましい。

『聴覚障害教育における
指導の実際Ⅰ(国語科)』


山本 晃
(国立特別支援教育総合研究所)

 特別支援学校(聴覚障害)における各教科の配慮事項について、学習指導要領(平成29年告示)に基づいて説明を行う。また、国語科の目標や育成を目指す資質・能力について確認するとともに、障害の特性等に応じた指導上の配慮や、実際の授業でみられる学習上の困難さについて、「読むこと」の領域を中心に、自立活動の指導との関連を踏まえて説明する。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 講義内容を振り返り、理解が不足している部分は復習しておくこと。
2 資料に示した参考文献など読んで、さらに知識を深めること。
3 実際に指導案を作るなどして、知識の応用を図ること。

『聴覚障害教育における
指導の実際Ⅱ(算数・数学科)』


脇中 起余子
(筑波技術大学)

 算数・数学の教科の特徴を概説した上で、聴覚障害児の算数・数学の学習における特徴や困難点について説明する。具体的には、文章題の読み取り、視覚的イメージによる思考、定義から出発した思考、新規学習事項と既習事項の結び付き、言語化して定着させる力・抽象的思考力について説明する。最後に、聴覚障害児に対する算数・数学の指導の際の配慮事項や工夫について説明する。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 講義内容を踏まえ、理解が不足している部分を復習し、他教科の学習でも応用できることを整理すること。
2 資料に示した参考文献など読んで、さらに知識を深めること。
3 実際に指導案を作るなどして、知識の応用を図ること。 

『聴覚障害教育における
指導の実際Ⅲ(外国語)』


小林 高志
(静岡県立
静岡聴覚特別支援学校)

 学習指導要領での教科の目標について確認した上で、特別支援学校学習指導要領の各教科(聴覚障害)の記載内容について、外国語活動・外国語科の視点から考える。また、特別支援学校(聴覚障害)での「英語」の授業実践をもとに、文構造の「視覚化」、単語のイメージの「強化・拡大」をテーマに具体的な工夫について取り上げ、指導の効果を高めるために必要な教材・教具を活用することについて解説する。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 講義の内容を振り返り、理解が不足している部分を復習しておくこと。
2 資料に示した参考文献などを読んで、さらに知識を得ておくこと。
3 実際に指導案を作るなどして、知識の応用を図ること。 

『聴覚障害教育における
カリキュラム・マネジメント
の充実』


宇野 宏之祐
(国立特別支援教育総合研究所)

 「カリキュラム・マネジメント」の意味や考え方について学習指導要領等を引用しながら概説する。また、「カリキュラム・マネジメント」の意義と重要性について説明し、聴覚障害による学習上の困難さ等について例示しながら説明する。また、聴覚障害教育において「カリキュラム・マネジメント」を実現する際に、どのように工夫しながら教育課程を編成すれば良いのか、具体的な例を示しながら説明する。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 講義の内容を振り返り、理解が不足している部分を復習しておくこと。
2 資料に示した参考文献などを読んで、さらに知識を得ておくこと。
3 学習指導要領解説総則編の該当箇所を読み、自らの実践に活かすこと。

『聴覚障害教育における
自立活動②(聴覚評価)』


宇野 宏之祐
(国立特別支援教育総合研究所)

 聴覚評価に関わる基本的事項について解説した上で、聴覚の活用が学習指導要領等にどのように位置付いているか等関連事項について説明する。また、聴覚障害のある幼児児童生徒に対して、聴覚障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じた自立活動の指導を行うために、必要な聴覚評価の方法について説明する。そして、その評価をどのように指導改善に結び付けていけば良いのか具体的な事例を用いて説明する。

 

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 講義の内容を振り返り、資料に示した参考文献などを読んで、さらに理解を深めるようにすること。
2 可能であれば、実際の聴力検査の場面や騒音計等による音圧の計測場面に立ち会い、学んだ知識を実体験につなげ、理解を深めること。

『重複障害児への教育的対応』


横倉 久
(国立特別支援教育総合研究所)

 聴覚障害に併せて他の障害を有する児童生徒の特別支援学校(聴覚障害)の現状と、実態把握及び指導について論じるとともに、重複障害児童生徒に関する教育課程の取扱いの基本的な考え方と教育課程の編成と、教科用図書について説明をする。
 また、視覚障害と聴覚障害を併せ有する盲ろう(重複障害)について説明する。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習

1 特別支援学校学習指導要領解説の「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」及び「知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の各教科」に関する記述を確認すること。
2 特別支援学校(聴覚障害)における重複障害児童生徒の教育課程編成について、教科書の使用状況も含めて確認すること。

『聴覚障害教育における
ICT活用』

藤田 昌資
(国立特別支援教育総合研究所)

 聴覚障害教育における教材・教具やコンピュータ等の活用の背景について、特別支援学校学習指導要領や教育の情報化の手引等に基づいて説明する。また、聴覚障害教育におけるICT活用の視点を述べ、聴覚障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じたICT活用事例を挙げ、ICT活用の工夫点や配慮点について説明する。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 講義の内容を振り返り、資料に示した参考文献などを読んで、さらに理解を深めるようにすること。
2 聴覚障害教育におけるICT活用について、ICT活用事例や活用のポイントを参考に、自分の担当する子供に対する具体的な方法を考えること。

『聴覚障害教育における
キャリア教育と進路支援』


横倉 久
(国立特別支援教育総合研究所)

 キャリア教育推進の社会的背景及び定義を踏まえ、聴覚障害のある児童生徒のキャリア発達を促す基礎的・汎用的能力について解説する。また、特別支援学校(聴覚障害)における労働機関との連携も踏まえた進路指導及び聴覚障害者の就労の現状と課題について説明する。

・事前学習
 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。

・事後学習
1 キャリア教育とは、基礎的・汎用的能力等の育成そのものではなく、これらの育成を通して児童生徒のキャリア発達を促す教育であることを確認すること。
2 特別支援学校(聴覚障害)の進路指導及び聴覚障害者の就労の現状と課題について整理し、解決に向けた取組について理解を深めること。



 
視覚障害児の教育課程及び指導法

番号

映像講義名
担当講師(所属)

   講義概要   

   事前学習・事後学習   

『視覚障害の基礎知識』

西村崇宏

(国立特別支援教育総合研究所)

 本講義では、視覚障害の基礎知識として、視覚系の構造や情報処理、視覚障害の定義や分類について説明する。また、視覚による認知を取り上げ、視経験を積むことの大切さなどについて述べる。そして、視覚障害による行動や発達への影響として、外界から取得する情報量が制限されることの影響や、早期からの支援の必要性などについて触れる。最後に、視覚障害児の理解と対応について、児童生徒の自己効力感を高めることの重要性などを説明する。

・事前学習
印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 講義で紹介した参考文献や、関連する専門書なども参考にしながら視覚障害の特性を整理するとともに、理解度チェックテストで間違った事項を中心に復習を行うこと。
2 視覚障害のある児童生徒の自己効力感を高める働きかけについて、自校の幼児児童生徒に照らし合わせるなどして、具体的な内容を検討すること。

『視覚障害のある子供の教育の
教育の場と教育課程の編成』

 視覚障害のある子供の教育の場と就学先決定のしくみ、及び合理的配慮の提供について論じる。また、視覚障害者を教育する特別支援学校における教育課程の編成と留意事項についても触れる。その他、弱視特別支援学級及び通級指導教室における教育課程の編成について、特別の教育課程編成、教科書の使用など、具体的な内容を説明する。

・事前学習
印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」に目を通し、基礎的環境整備と合理的配慮の違いやそれぞれの内容について整理すること。
2 「特別支援学校学習指導要領(平成29年告示)解説総則編」の、特に、自立活動の視覚障害のある幼児児童生徒に対する内容について、6区分27項目との関連を確認すること。

『発達段階に応じた指導Ⅰ
(乳幼児期・幼稚部)』

 視覚障害がある場合の発達段階に応じた指導として、乳幼児期および特別支援学校(視覚障害)幼稚部における指導について論じる。視覚障害がある場合の乳幼児期における発達上の課題について述べた後、その教育的対応の基本と実際について述べ、最後に同幼稚部での指導を取り上げる。

・事前学習
印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 乳幼児精神発達診断法や広D-K式視覚障害児用発達診断検査の検査項目を調べてみること。
2 特別支援学校学習指導要領(平成29年告示)解説総則編の幼稚部教育要領解説の部分や自立活動編を読んでみること。

『発達段階に応じた指導Ⅱ(小学部・中学部・高等部)』

 視覚障害がある場合の発達段階に応じた指導として、まず、盲児童生徒に対する教育の基本、弱視児童生徒に対する教育の基本について述べる。次いで、特別支援学校小学部・中学部段階、及び高等部段階における指導の内容と配慮点について説明する。

・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 下に挙げた関連文献を参照して、盲児および弱視児童生徒の指導についての理解を深めること。
関連文献:
香川邦生編著・猪平真理、大内進、牟田口辰巳著:「5訂版 視覚障害教育に携わる方のために」、慶應義塾大学出版会、2016

『各教科の指導Ⅰ
(国語・算数・数学)』


澤田真弓
(国立特別支援教育総合研究所)

土井幸輝
(国立特別支援教育総合研究所)

 特別支援学校学習指導要領(平成29年告示)の各教科(視覚障害者である児童に対する教育を行う特別支援学校)の記載内容について、国語科の立場から考える。また、見えない、見えにくいという視覚障害特性を踏まえた国語指導、特に言葉と概念を結びつけた指導と漢字・漢語の指導について概説する。
 算数・数学については、教科の目標及び内容、視機能の程度を考慮した対応、指導上の留意事項、教材・教具について述べる。

(国語)
・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 放送講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。特に講義の最後に行う理解度チェックテストで間違った事項については十分な復習を行うこと。また、参考文献によってより深く学修することが望ましい。

(算数)
・事前学習
印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 具体的な指導法や教材教具についてより詳しく学びたい方は、「大内進:視覚障害教育における算数指導の基本とポイント, 国立特別支援教育総合研究所, 2010, https://www.nise.go.jp/cms/resources/content/7412/b-248.pdf」を参照すること。

『各教科の指導Ⅱ
(社会・理科・英語)』


西村崇宏
(国立特別支援教育総合研究所)

 本講義では、特別支援学校(視覚障害)における各教科の配慮事項について、学習指導要領(平成29年告示)に基づいて説明を行う。また、社会、理科、英語の三つの教科に焦点を当て、各教科の目標や育成を目指す資質・能力について確認するとともに、障害の特性等に応じた指導上の配慮やコンピュータ等の活用について解説する。

・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説」、「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説」の社会編、理科編、外国語編でそれぞれの教科の目標や育成を目指す資質・能力等を確認すること。
2 「特別支援学校学習指導要領(平成29年告示)解説 各教科等編(小学部・中学部)」で、視覚障害のある児童生徒に対する各教科等における配慮事項等を確認すること。

『各教科の指導Ⅲ(図画工作/
美術及び家庭/技術・家庭)』



土井幸輝
(国立特別支援教育総合研究所)

 視覚障害のある児童生徒に「図画工作/美術」及び「家庭/技術・家庭」の指導を行う際に把握しておくべき内容を理解するためのものである。講義の前半は「図画工作/美術」を取り上げ、特別支援学校学習指導要領(平成29年告示)での該当箇所や教科の目標について確認したうえで、実際の指導で必要な視点や配慮事項について触れ、次いで、工作、造形、描画等に関する指導例を取り上げる。後半は、「家庭/技術・家庭」について、同様に論じ、裁縫、調理、情報等の指導例を取り上げる。

(図画工作/美術)
・事前学習
 印刷教材を熟読し、必要に応じて不明な文言は調べておくこと。

・事後学習
1 事後学習に関する関連情報として、絵画鑑賞のための半立体翻案絵画の研究事例を講義の中で取り上げる。全盲の児童生徒が絵画を鑑賞する場合、主に言葉による説明を行うことになる。美術館や博物館で触察して作品を鑑賞できる機会が増えてきた。一方で、、平面絵画を立体的に再構成した半立体翻案絵画の制作と鑑賞に関する研究も行われている。こうした作品は、触察の際に丁寧な解説を用意することで、絵画を十分に鑑賞できるようになる。鑑賞した作品のイメージを友達同士で共有することもできる。事後学習では、半立体翻案絵画を作成できるとしたら、視覚障害のある児童生徒のために、どのような絵画を題材に取り上げたいかを考えること。

(家庭/技術・家庭)
・事前学習
 印刷教材を熟読し、必要に応じて不明な文言は調べておくこと。

・事後学習
1 事後学習では、便利な用具や製品等を販売し、関連する情報を提供している以下の2つの機関のWebサイトを閲覧しながら、便利な用具や製品の情報を収集し、それらの理解を深めること。①は、社会福祉法人日本点字図書館である。本図書館では、点字図書ばかりでなく、生活する上で便利な用具についても多数販売している。日本点字図書館のWebサイトを通じて、通信販売もしている。②は、公益財団法人共用品推進機構である。本機構は、便利な用具や製品に関する情報を提供している。ユニバーサルデザインに関する情報についても公開されている。
①社会福祉法人日本点字図書館 Webサイトhttps://www.nittento.or.jp/
②公益財団法人共用品推進機構 Webサイトhttp://www.kyoyohin.org/ja/index.php

『各教科の指導Ⅳ
(音楽・体育/保健体育)』


土井幸輝
(国立特別支援教育総合研究所)

 視覚障害のある児童生徒に「音楽」及び「体育」と「保健体育」の指導を行う際に把握しておくべき内容を理解するためのものである。講義の前半は「音楽」を取り上げ、特別支援学校学習指導要領(平成29年告示)での該当箇所や教科の目標について確認したうえで、実際の指導で必要な視点や配慮事項について触れ、次いで、指導例として、歌唱や器楽の指導等を取り上げる。後半は、「体育」と「保健体育」について、同様に論じ、指導例として、走動作、水泳、サウンドテーブルテニス等を取り上げる。

(音楽)
・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1.音楽の教科書や、音楽教育の書籍をみて、視覚障害がある場合、どのようなことに困難があるか、その困難への対応としては、どのようなことがあるか、検討してみること。
2.点字楽譜について、「点字楽譜の手引き」(文部省,1984)や下記サイト等で、その表記法や利用の仕方等を調べること。
点字楽譜利用連絡会Webサイト
http://brmusic.jp/

(体育/保健体育)
・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 視覚障害者と晴眼者が一緒にプレイできるように考案された球技で、6人制バレーボールを参考に作られているフロアバレーボールがある。事後学習では、日本フロアバレーボール連盟のWebサイトを閲覧し、自身でプレイすることもイメージし、フロアバレーボールを通して障害者スポーツの理解を深めること。
日本フロアバレーボール連盟 Webサイトhttp://www.jfva.org/index.html

『重複障害教育Ⅰ(概論)』


 視覚障害を伴う重複障害の児童生徒等に対する指導の基本的事項について論じる。重複障害の定義、実態等について述べた後、その教育的ニーズ、アセスメントの方法、発達上の課題等について述べる。そのうえで、その教育的対応の基本について論じる。

・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
 下記に挙げる関連文献等も参照して次のことを行うこと
1 重複障害におけるコミュニケーションの課題を整理すること。
2 視覚障害と聴覚障害を有する盲ろうについてその独自性を理解すること。
3 重複障害教育で活用できる教材・教具について理解すること。

関連文献:
国立特別支援教育総合研究所:「視覚障害を伴う重複障害の児童生徒等の指導に関する研究―特別支援学校(視覚障害)における指導を中心に―(平成 29年度~30年度)研究成果報告書」、2019

『重複障害教育Ⅱ(実践編)』

 視覚障害を伴う重複障害の児童生徒等に対する特別支援学校(視覚障害)における指導の実際について論じる。その教育課程、実態把握について述べた後、指導の実際として、教材・教具を用いた指導、言葉の学習、教室の環境作りについて論じる。

・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
 下記の関連文献に挙げられている指導事例等も参照して次のことを行うこと。

1 実際の指導事例を想定して、重複障害の子供の指導における実態把握の方法、指導上の留意点等について検討し、理解を深めること。
2 重複障害の子供一人一人に合わせた教材・教具の作成、使い方の工夫を検討すること。

関連文献:
国立特別支援教育総合研究所:「視覚障害を伴う重複障害の児童生徒等の指導に関する研究―特別支援学校(視覚障害)における指導を中心に―(平成 29年度~30年度)研究成果報告書」、2019

『自立活動Ⅰ
(実態把握・検査法等)』

 視覚障害がある場合の自立活動の指導における、実態把握及び検査法等について論じる。自立活動と実態把握の関係について述べた後、各種の視覚検査、発達検査等による視覚障害幼児児童生徒の実態把握について述べ、さらに、感覚の活用状況の把握、概念形成の状況の把握について述べる。

・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 眼科学の書籍で、視覚検査について、より理解を深めること。
2 広D-K式視覚障害児用発達診断検査やフロスティッグ視知覚発達検査の検査項目及び検査方法を調べてみること。

『自立活動Ⅱ(盲児童生徒:
点字の初期指導・歩行指導)』


澤田真弓
(国立特別支援教育総合研究所)

(点字)
点字の歴史について概観し、次に点字のしくみや点字の表記、点字の特徴について講義する。これらを踏まえて、点字学習を開始する前の指導から点字の触読や書きの指導について解説する。

(歩行)
視覚障害児童生徒の「歩行指導」とは何かについて考え、歩行に必要な諸能力や歩行指導の個別の指導計画を作成するに当たっての考え方について解説する。

 

(点字)
・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 放送講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。特に講義の最後に行う理解度チェックテストで間違った事項については十分な復習を行うこと。また、参考文献によってより深く学修することが望ましい。

(歩行)
・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 放送講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。特に講義の最後に行う理解度チェックテストで間違った事項については十分な復習を行うこと。また、参考文献によってより深く学修することが望ましい。

『自立活動Ⅲ(弱視児童生徒:
文字指導・視覚補助具の活用)』

 弱視と盲の児童生徒に対する文字指導について、書字技術の課題とそれに応じた指導について論じる。また、視覚補助具を用いた指導について、代表的な視覚補助具で近用弱視レンズ(ルーペ)、遠用弱視レンズ(単眼鏡)、さらに弱視レンズ以外の視覚補助具に触れ、使用する際の要点を説明する。また、指導教材を作成するに当たっての注意点、指導結果の評価方法にも言及する。

・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

1 「親と教師のための弱視レンズガイド」によって、近用弱視レンズ、遠用弱視レンズの基本的な使用方法について理解を深めること。
2 弱視児童生徒の見え方等に応じたノートのマス目や罫線について、自分が担当している児童生徒に照らし合わせて適切であるか検討すること。

『自立活動Ⅳ
(情報機器等の活用)』

土井幸輝
(国立特別支援教育総合研究所)

 この講義では、視覚障害のある児童生徒に自立活動等で情報機器を活用するための指導をする際に把握しておくべき内容について理解するためのものである。前半に、学習指導要領(平成29年告示)における情報機器等に関連する規定について確認し、それに基づいた情報機器等の活用の意義と、情報機器を用いた指導をする際に必要な視点と配慮事項について触れる。後半に児童生徒が主に活用する情報機器等の具体例と活用の指導のポイント、指導者が主に活用する情報機器等の具体例と活用のポイントを紹介する。

・事前学習
 印刷教材を熟読し、必要に応じて不明な文言は調べておくこと。

・事後学習
1 事後学習では、関連情報③で紹介した全国視覚障害者情報提供施設協会運営「サピエ図書館」や社会福祉法人日本点字図書館 用具販売課のWebサイト(※)を閲覧して、視覚障害支援に関する機器等の理解を深めること。

・全国視覚障害者情報提供施設協会運営 「サピエ図書館」
https://www.sapie.or.jp/
・社会福祉法人日本点字図書館 用具販売課
http://yougu.nittento.or.jp/

『キャリア教育と職業教育』


西村崇宏
(国立特別支援教育総合研究所)

 本講義では、キャリア教育が求められる背景や、キャリア教育に関する定義を確認した上で、視覚障害のある児童生徒のキャリア教育において育成すべき力や、教育課程への位置付けについて説明する。また、視覚障害のある児童生徒の職業教育として、特別支援学校(視覚障害)における現状や課題について述べる。

・事前学習
 印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習
1 「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方(答申)(中央教育審議会、2011)」や、「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領(平成29年告示)等の改善及び必要な方策等について(答申)(中央教育審議会、2016)」におけるキャリア教育に関する記述(例えば、第1部第8章3(pp. 55-57))等のキャリア教育に関する答申や報告書等を確認し、キャリア教育の目的や意義について理解を深めること。
2 自校のキャリア教育や職業教育に関する取組や課題を整理し、さらなる推進や課題の改善に向けた方策を検討すること。



 

 

令和7年度後期 免許法認定通信教育シラバス

  
 
聴覚障害児の心理、生理及び病理

番号

映像講義名
担当講師(所属)

講義概要

事前学習・事後学習

『聴覚障害の生理Ⅰ
聴覚機能)』

井口 亜希子

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、末梢聴覚系と中枢聴覚系に分け、それぞれの聴覚系の構造と機能について概説し、聴覚障害の機序やその特性について把握するための基礎的な知識が得られるようにする。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、聴覚機能について理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。

『聴覚障害の生理Ⅱ
(聴力を中心とした
聴覚機能と評価)』

井口 亜希子

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、聴覚機能の基本的事項及び、さまざまな聴覚検査について説明する。特に、特別支援学校(聴覚障害)で用いられている主要な聴力検査(純音聴力検査、語音聴力検査、乳幼児聴力検査)を取り挙げ、各検査の方法やオージオグラムの基本的な見方等について説明する。

・事前学習

 

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、聴覚機能の評価について理解が不足している部分は復習しておくこと。可能であれば、実際の聴力検査の場面に立ち会い、理解を深めること。

『聴覚障害の生理Ⅲ
(補聴器)』

山本 晃

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、伝音難聴・感音難聴の状態像から補聴器の適応判断について説明する。また、補聴器の基本的構造及び、補聴器の調整と評価について説明する。さらに、保護者支援を含め、発達段階に応じた聴覚リハビリテーションの目標と方針について述べる。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、補聴器について理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。

『聴覚障害の生理Ⅳ
(人工内耳)』

井口 亜希子

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、人工聴覚機器のうち「人工内耳」について取り挙げる。まず、国内の小児の人工内耳適応基準の変遷及び、人工内耳装用児数の推移について説明する。また、人工内耳の構造と機能及び、人工内耳による効果や限界を説明した上で、人工内耳装用児に必要な配慮について述べる。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、人工内耳について理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。

『聴覚障害の病理Ⅰ
(難聴の種類と原因疾患)』

井口 亜希子

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、伝音難聴・感音難聴に分け、各難聴の原因となる耳疾患について、乳幼児期・児童期に多く見られる疾患を中心に症状、治療、対処方法について説明する。耳の各機能やきこえの仕組みをふまえ、なぜこの耳疾患が難聴の原因となるのか理解するための基礎的な知識が得られるようにする。

・事前学習

 

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等を読んで、難聴の種類と原因疾患を対応づけて理解できるようにすること。

『聴覚障害の病理Ⅱ
(小児難聴の原因①先天性難聴)』

(国立特別支援教育総合研究所)

 本講義では、小児難聴の代表的な原因のうち、「先天性難聴」について、遺伝性要因と母体感染について取り挙げ、それぞれの難聴の症状の特徴や、教育現場における留意事項について説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等を読んで、小児難聴の特に「先天性難聴」についての原因や教育現場における留意事項について、学習を深めておくこと。

『聴覚障害の病理Ⅲ
(小児難聴の原因②後天性難聴)』

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、小児難聴の代表的な原因のうち、「後天性難聴」について、周産期周辺の要因、感染症等について取り挙げ、それぞれの難聴の症状の特徴や、教育現場における留意事項について説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等を読んで、小児難聴の特に「後天性難聴」についての原因や教育現場における留意事項について、学習を深めておくこと。

『聴覚障害児の心理Ⅰ
(乳幼児期の心理と発達支援)』

河原 麻子

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、一般的な乳幼児期の心理発達及び、聞こえとコミュニケーションの発達について説明する。それを踏まえて、乳幼児期の聴覚障害児の心理と発達支援において重要となる事項について説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。得られた知識を自分の指導経験と合わせて、乳幼児期の聴覚障害児に必要な支援について考えてみること。

『聴覚障害児の心理Ⅱ
(児童期の心理と教育的対応)』

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、聴覚障害のある児童の特徴と、心理を理解するための教育上の留意点について説明する。 始めに特別支援学校(聴覚障害)で学ぶ児童、次に地域の小学校で学ぶ難聴児について説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、聴覚障害児の児童期における心理的特徴について理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。

『聴覚障害児の心理Ⅲ
(青年期の心理と教育的対応)』

(国立特別支援教育総合研究所)


本講義では、聴覚障害のある生徒の特徴と、心理を理解するための教育上の留意点について説明する。 特に、特別支援学校(聴覚障害)の中学部、高等部の生徒の例を踏まえて説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、聴覚障害児の青年期における心理的特徴について理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。

『聴覚障害児の心理Ⅳ
(認知発達・社会性の発達)

澤 隆史

(東京学芸大学)

本講義では、学習に影響する認知発達と社会性の発達について説明する。まず、聴覚障害児の認知機能の特徴について説明し、知能・発達検査の適用や実施上の留意点等について述べる。 また、聴覚障害児の社会性の発達について、発達上の課題とともに説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、聴覚障害児の認知発達や社会性の発達について理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献にて、学習を深めておくこと。

『聴覚障害児の心理Ⅴ
(言語発達)』

井口 亜希子

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、音声知覚と発声の発達、前言語期からのコミュニケーションの発達、幼児期から児童期の言語発達の三つの側面から、まず、聴児の一般的な言語発達の過程について説明し、それを踏まえた上で、聴覚障害児の言語発達の特徴や発達上の課題について説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、聴覚障害児の言語発達について理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。

『聴覚障害児の心理Ⅵ
(軽度・中等度難聴及び
一側性難聴の理解と対応)』

山本 晃

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、聴覚障害の程度と身体障害者手帳の等級について説明した上で、軽度・中等度難聴及び一側性難聴について取り挙げ、特別支援学校(聴覚障害)のみならず通常の学級に在籍している幼児児童生徒に対する配慮事柄について説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、軽度・中等度難聴及び一側性難聴について理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。

『聴覚障害児の心理Ⅶ
(Listening Difficultiesの
理解と対応)』

教授 小渕 千絵

(国際医療福祉大学)

Listening Difficulties(LiD)とは、聴力には問題がみられないにも関わらず、聞き取りにくさを訴える症状である。本講義では、LiDの基本的な理解を深められるよう、LiDの症状やその原因について概説し、さらにLiDと他障害を鑑別するための評価方法、及び具体的な支援方法について述べる。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義の内容を振り返り、LiDについて理解が不足している部分は復習しておくこと。引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。

『小児難聴の早期発見』

井口 亜希子

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、これまでの講義の内容を振り返りながら、小児難聴の早期発見が重要とされる背景について説明する。また、国内の小児難聴の早期発見のための体制の整備状況及び、難聴の早期発見後、乳幼児期の聴覚障害児やその家族に対して必要な支援について説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義の内容を振り返り、引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。得られた知識を、自分の指導経験等と合わせて、小児難聴の早期発見の重要性と、早期発見後に必要な支援について考えてみること。

※「聴覚障害児の心理、生理及び病理」の映像講義は令和4年3月に収録したものです。

 
視覚障害児の心理、生理及び病理

番号

映像講義名
担当講師(所属)

講義概要

事前学習・事後学習

『視覚の基本特性』

澤田 真弓

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、これから「視覚障害児の心理、生理及び病理」を学ぶための基礎となる「視覚の基本特性」について概観する。

視覚障害とはどのような障害なのか、また、視覚障害という障害特性を踏まえて、視覚障害教育の本質や、さらには個々の実態をどのような視点で把握していくのかについて説明する。   

 

・事前学習

日常生活の中での視覚障害に関係する物や様々な配慮等について考えておくこと。また、印刷教材を事前に確認しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分を再度確認し、引用・参考文献等にて学習を深めること。

『視覚障害の生理Ⅰ
(視覚器の構成と眼球)』

金子 健

(国立特別支援教育総合研究所)

視覚器の構成について述べた後、その一つである眼球について、外形、網膜で光刺激が受容されるまでの経路等の概略について説明する。

そして、角膜、ぶどう膜、網膜、水晶体等、眼球各部の構造と機能について説明する。

・事前学習

視覚器とは何かを調べておくことと、眼球の解剖の概略について調べておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。

『視覚障害の生理Ⅱ
(視神経・視中枢・眼球付属器)』

金子 健

(国立特別支援教育総合研究所)

『視覚障害の生理Ⅰ(視覚器の構成と眼球)』に引き続いて、視覚器のうち、視神経、視中枢、眼球付属器について、その構造と機能を説明する。また、大脳での視覚に関する処理の障害として、中枢性視覚障害を取り上げる。

・事前学習

視神経、視中枢、眼球付属器の解剖の概略について調べておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。

『視覚障害の生理Ⅲ
(視力・視野)』

金子 健

(国立特別支援教育総合研究所)

視覚の機能のうち、視力と視野を取り上げ、それぞれの定義、測定方法について説明する。また、それぞれが障害された場合の状態についても説明する。

・事前学習

視力とは何か、視野とは何か、それぞれの定義について調べておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。

『視覚障害の生理Ⅳ
(屈折・調節・眼球運動等)』

金子 健

(国立特別支援教育総合研究所)

視覚の機能のうち、屈折、調節、眼球運動の他、輻輳と開散や眼位、両眼視を取り上げ、それぞれの定義、測定方法について説明する。また、それぞれが障害された場合の状態についても説明する。

なお、弱視で両眼視ができない場合、単眼でも、対象の立体的な認知において利用可能な手がかりについても述べる。

・事前学習

屈折、調節、眼球運動、輻輳と開散、眼位、両眼視、それぞれの定義について調べておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。

『視覚障害の生理Ⅴ(触覚)』

金子 健

(国立特別支援教育総合研究所)

触覚の受容器及びその神経の応答特性、大脳までの触覚の伝導路、大脳での触覚情報の処理等、触覚についての生理学的基盤について説明する。また、触覚に関する障害として、触覚の空間分解能の低下、触覚についての感覚過敏等を取り上げて説明する。

・事前学習

体性感覚とは何かについて、調べておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。

『視覚障害の生理Ⅵ
(視覚補助具)』

土井 幸輝

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、眼光学の基礎知識について説明するとともに、代表的な視覚補助具である近用弱視レンズおよび遠用弱視レンズの光学的特性と指導のポイントについて説明する。

・事前学習

眼の屈折については事前学習として復習しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。

『視覚障害の病理Ⅰ
(眼疾患①)』

金子 健

(国立特別支援教育総合研究所)

まず、視覚障害を引き起こす眼疾患がどのようなものであるかについて、分類と概要を説明する。

そして、角膜疾患、水晶体疾患、硝子体疾患、ぶどう膜疾患を取り上げ、それぞれ詳しく説明する。

・事前学習

眼疾患とは何か(定義)について調べておくこと。また、角膜、水晶体、硝子体、ぶどう膜とは何かについて、これまでの講義での該当部分を復習しておくこと。

・事後学習

講義中に出てきた眼疾患について復習すること。

『視覚障害の病理Ⅱ
(眼疾患②)』

金子 健

(国立特別支援教育総合研究所)

『視覚障害の病理Ⅰ(眼疾患①)』に、引き続いて、網膜疾患、視神経・視路疾患、眼球全体の疾患を取り上げて、説明する。また、小児の眼疾患についても取り上げ、特性について説明する。

・事前学習

網膜、視神経・視路とは何かについて、これまでの講義での該当部分を復習しておくこと。

・事後学習

講義中に出てきた眼疾患について復習すること。

『視覚障害児の心理Ⅰ
(視覚認知)』

西村 崇宏

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、弱視児における視覚認知の特徴について、心理学的研究で得られた知見を踏まえながら説明する。また、視覚認知の発達段階を診断し、支援の手がかりを得るためのフロスティッグ視知覚発達検査について、概要や実施上の留意点、結果の解釈などを説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。必要に応じて、引用・参考文献等を活用して学習を深めておくこと。

『視覚障害児の心理Ⅱ
(光覚・色覚・形態覚)』

澤田 真弓

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、眼球から視神経、視覚中枢への信号の伝達経路について復習し、その中で光覚、色覚、形態覚が生じる仕組みについて説明する。そして、それらを踏まえて、光覚、色覚、形態覚の特徴について述べる。

・事前学習

視覚器の構造や視覚伝導路について復習しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、光覚、色覚、形態覚の特徴について理解できたか確認しておくこと。また、引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。

『視覚障害児の心理Ⅲ
(触覚)』

土井 幸輝

(国立特別支援教育総合研究所)

本講義では、まず、触覚関連の感覚の分類や特性を取り上げる。そして、触覚的に入手可能な情報の種類や、触覚を活用する各状況から、触知覚の特性や視覚障害との関係について述べる。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

印刷教材を再度見直し、触覚に関わる感覚の分類や特性、触知覚の特性や視覚障害との関係について確認しておくこと。また、引用・参考文献等にて学習を深めておくこと。

『視覚障害児の心理Ⅳ
(知能・記憶・思考)』

西村 崇宏

(国立特別支援教育総合研究所)

知能については、視覚障害児に対する知能検査の適用や実施上の留意点等について述べる。記憶・思考については、触覚による記憶や視覚障害児の思考の特徴について説明する。

・事前学習

印刷教材に目を通しておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。必要に応じて、引用・参考文献等を活用して学習を深めておくこと。

『視覚障害児の心理Ⅴ
(視覚障害と発達①)』

金子 健

(国立特別支援教育総合研究所)

まず、視覚障害児の発達とは何かについて、発達における視覚の役割にも触れながら概説する。そのうえで、視覚障害児の運動の発達や触知覚の発達を取り上げ、詳しく説明する。

・事前学習

子供の発達において視覚がどのような役割を果たすかについて考えておくこと。

・事後学習

講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。

『視覚障害児の心理Ⅵ
(視覚障害と発達②)』

金子 健

(国立特別支援教育総合研究所)

『視覚障害児の心理Ⅴ(視覚障害と発達①)』に引き続き、視覚障害児の聴知覚、視知覚、言語・認知・文字の読み、社会性発達についてそれぞれ取り上げ、詳しく説明する。

・事前学習

『視覚障害児の心理Ⅴ(視覚障害と発達①)』での「Ⅰ.視覚障害児の発達とは」の部分を復習しておくこと。

・事後学習

  講義内容を振り返り、理解が不足している部分については復習すること。また、前の講義を含めて、視覚障害児の発達とは何かについて、あらためて考えてみること。

※「視覚障害児の心理、生理及び病理」の映像講義は令和4年3月に収録したものです。