番号 | 映像講義名 担当講師(所属) | 講義概要 | 事前学習・事後学習 |
① | 『聴覚障害教育の基礎』
山本 晃 (国立特別支援教育総合研究所) | 聴覚障害教育の基礎として、我が国の聴覚障害教育の歴史、聴覚に障害がある子供の学習上の困難さ、聴覚に障害がある子供の教育課程について解説する。その後、聴覚障害児を対象とする授業における留意点や単元の指導計画の作成について説明する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 講義の内容を振り返り、資料に示した参考文献などを読んで、さらに理解を深めるようにすること。 2 頭に描いた児童生徒を基に、身近な教材を見付け、指導案を作り、発問や板書等のイメージを描きながら、自分なりの模擬授業を繰り返すこと。 |
② | 『特別支援学校(聴覚障害)の 教育課程』
横倉 久 (国立特別支援教育総合研究所) | 聴覚障害に対応した教育課程の編成と実施について、学習指導要領等に基づき解説する。 まず、聴覚障害に対応した教育課程を編成する際の基本的な考え方と編成の在り方を説明する。次に、教育課程の実施にあたり、特別支援学校学習指導要領に示された各教科等の指導の配慮事項を説明する。また、聴覚障害に対応した自立活動の内容と個別の指導計画の作成について説明する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 教育課程の編成、各教科等における指導上の配慮事項については、特別支援学校学習指導要領解説総則編等を読み、理解を深めるようにすること。 2 自立活動の指導については、特別支援学校学習指導要領解説自立活動編を読み、理解を深めるようにすること。 |
③ | 『聴覚障害教育における コミュニケーション』
宇野 宏之祐 (国立特別支援教育総合研究所) | 聴覚障害のある幼児児童生徒のコミュニケーションに関する基本的事項について概説した上で、円滑なコミュニケーションのために、どのような指導上の留意点が必要かを説明する。また、これらを踏まえ、実際の指導場面において、聴覚の活用や音声、手話、指文字など多様な意思の伝達の方法を適切に選択・活用することについて例示しながら理解を深める。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 講義内容を振り返り、資料に示した参考文献や学習指導要領を読んで、コミュニケーションの重要さを深く理解すること。 2 自身の授業などを通して、よりよいコミュニケーションの実現のための工夫を行っていくこと。
|
④ | 『聴覚障害児の言語発達』
国立特別支援教育総合研究所 | 聴覚に障害のない子供(聴児)がどのように言葉を獲得、発達させていくのか、その過程について説明する。それを踏まえた上で、乳幼児期に難聴がある場合、なぜ言葉を獲得することが難しいのか、聴覚障害児の言語発達の特徴や発達上の課題について説明する。次に、聴覚障害児に対する指導上の配慮を考えるための基礎的な事項を概説する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 講義内容を振り返り、理解が不足している部分は復習しておくこと。 2 資料に示した参考文献等にて学習を深め、聴覚障害児の言語発達の特徴や指導上の留意点について、整理すること。 |
⑤ | 『聴覚障害乳幼児と 保護者への教育相談』
国立特別支援教育総合研究所 | 聴覚に障害のある乳幼児とその保護者への早期支援の重要性について説明する。その上で、特別支援学校 (聴覚障害)で行われてきた乳幼児教育相談の歩みについて、歴史的な経緯と、令和4年に通知された難聴児の早期発見・早期療育推進のための基本方針も含めて説明する。次に、乳幼児教育相談の実際、難聴児の早期支援における関係機関との連携について説明する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 資料に示した参考文献などを読んで、さらに知識を深めること。 2 国立特別支援教育総合研究所の「難聴児の切れ目ない支援体制構築と更なる支援の推進に向けた研修パッケージ」内の乳幼児教育相談Q&Aを読み、保護者の思い等を知り、その対応について理解を深めること。
|
⑥ | 『聴覚障害教育における 指導の実際(幼稚部)』
宇野 宏之祐 (国立特別支援教育総合研究所) | 特別支援学校幼稚部の全般的な基本事項について概説した上で、聴覚障害のある幼児が在籍する特別支援学校(聴覚障害)の幼稚部に特に関わる基本事項について説明する。また、この度の幼稚園教育要領及び特別支援学校幼稚部教育要領に新たに示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について聴覚障害教育と関連付けながら確認する。その上で、幼稚部教育の実際について、聴覚障害の状態や特性及び心身の発達の段階等を踏まえた具体例を示しながら理解を深める。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 講義の内容を振り返り、理解が不足していると思われるところを復習すること。 2 特別支援学校教育要領・学習指導要領解説総則編の幼稚部該当箇所や自立活動編を読むこと。 3 資料に示した参考文献などを読んで、さらに知識を得ておくこと。 |
⑦ | 『聴覚障害教育における 自立活動①(言語指導)』
齋藤 佐和 (筑波大学名誉教授) | 聴覚障害教育の自立活動において大きな位置を占める言語指導について、海外と日本の歴史を概観する。その上で、聴覚活用、多様なコミュニケーション手段の活用が一般化した現代における言語指導の考え方と日本語指導の大きな流れについて考察する。 聴覚障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じた自立活動の具体的な指導の在り方を、小学部低学年を中心に学び、あわせて小学部以降の言語指導について考える。 | ・事前学習 印刷教材を熟読し、必要に応じて不明な文言は調べておくこと。
・事後学習 1 講義内容を振り返り、理解が不足している部分は復習しておくこと。 2 資料に示した参考文献など読んで、さらに知識を深めること。 3 子供の言語発達について書かれた一般書を読み、幼児の言語習得について理解を深めることが望ましい。
|
⑧ | 『聴覚障害教育における 指導の実際Ⅰ(国語科)』
山本 晃 (国立特別支援教育総合研究所) | 特別支援学校(聴覚障害)における各教科の配慮事項について、学習指導要領(平成29年告示)に基づいて説明を行う。また、国語科の目標や育成を目指す資質・能力について確認するとともに、障害の特性等に応じた指導上の配慮や、実際の授業でみられる学習上の困難さについて、「読むこと」の領域を中心に、自立活動の指導との関連を踏まえて説明する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 講義内容を振り返り、理解が不足している部分は復習しておくこと。 2 資料に示した参考文献など読んで、さらに知識を深めること。 3 実際に指導案を作るなどして、知識の応用を図ること。
|
⑨ | 『聴覚障害教育における 指導の実際Ⅱ(算数・数学科)』
脇中 起余子 (筑波技術大学) | 算数・数学の教科の特徴を概説した上で、聴覚障害児の算数・数学の学習における特徴や困難点について説明する。具体的には、文章題の読み取り、視覚的イメージによる思考、定義から出発した思考、新規学習事項と既習事項の結び付き、言語化して定着させる力・抽象的思考力について説明する。最後に、聴覚障害児に対する算数・数学の指導の際の配慮事項や工夫について説明する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 講義内容を踏まえ、理解が不足している部分を復習し、他教科の学習でも応用できることを整理すること。 2 資料に示した参考文献など読んで、さらに知識を深めること。 3 実際に指導案を作るなどして、知識の応用を図ること。 |
⑩ | 『聴覚障害教育における 指導の実際Ⅲ(外国語)』
小林 高志 (静岡県立 静岡聴覚特別支援学校) | 学習指導要領での教科の目標について確認した上で、特別支援学校学習指導要領の各教科(聴覚障害)の記載内容について、外国語活動・外国語科の視点から考える。また、特別支援学校(聴覚障害)での「英語」の授業実践をもとに、文構造の「視覚化」、単語のイメージの「強化・拡大」をテーマに具体的な工夫について取り上げ、指導の効果を高めるために必要な教材・教具を活用することについて解説する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 講義の内容を振り返り、理解が不足している部分を復習しておくこと。 2 資料に示した参考文献などを読んで、さらに知識を得ておくこと。 3 実際に指導案を作るなどして、知識の応用を図ること。 |
⑪ | 『聴覚障害教育における カリキュラム・マネジメント の充実』
宇野 宏之祐 (国立特別支援教育総合研究所) | 「カリキュラム・マネジメント」の意味や考え方について学習指導要領等を引用しながら概説する。また、「カリキュラム・マネジメント」の意義と重要性について説明し、聴覚障害による学習上の困難さ等について例示しながら説明する。また、聴覚障害教育において「カリキュラム・マネジメント」を実現する際に、どのように工夫しながら教育課程を編成すれば良いのか、具体的な例を示しながら説明する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 講義の内容を振り返り、理解が不足している部分を復習しておくこと。 2 資料に示した参考文献などを読んで、さらに知識を得ておくこと。 3 学習指導要領解説総則編の該当箇所を読み、自らの実践に活かすこと。
|
⑫ | 『聴覚障害教育における 自立活動②(聴覚評価)』
宇野 宏之祐 (国立特別支援教育総合研究所) | 聴覚評価に関わる基本的事項について解説した上で、聴覚の活用が学習指導要領等にどのように位置付いているか等関連事項について説明する。また、聴覚障害のある幼児児童生徒に対して、聴覚障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じた自立活動の指導を行うために、必要な聴覚評価の方法について説明する。そして、その評価をどのように指導改善に結び付けていけば良いのか具体的な事例を用いて説明する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 講義の内容を振り返り、資料に示した参考文献などを読んで、さらに理解を深めるようにすること。 2 可能であれば、実際の聴力検査の場面や騒音計等による音圧の計測場面に立ち会い、学んだ知識を実体験につなげ、理解を深めること。
|
⑬ | 『重複障害児への教育的対応』
横倉 久 (国立特別支援教育総合研究所) | 聴覚障害に併せて他の障害を有する児童生徒の特別支援学校(聴覚障害)の現状と、実態把握及び指導について論じるとともに、重複障害児童生徒に関する教育課程の取扱いの基本的な考え方と教育課程の編成と、教科用図書について説明をする。 また、視覚障害と聴覚障害を併せ有する盲ろう(重複障害)について説明する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 特別支援学校学習指導要領解説の「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」及び「知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の各教科」に関する記述を確認すること。 2 特別支援学校(聴覚障害)における重複障害児童生徒の教育課程編成について、教科書の使用状況も含めて確認すること。
|
⑭ | 『聴覚障害教育における ICT活用』
藤田 昌資 (国立特別支援教育総合研究所)
| 聴覚障害教育における教材・教具やコンピュータ等の活用の背景について、特別支援学校学習指導要領や教育の情報化の手引等に基づいて説明する。また、聴覚障害教育におけるICT活用の視点を述べ、聴覚障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じたICT活用事例を挙げ、ICT活用の工夫点や配慮点について説明する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 講義の内容を振り返り、資料に示した参考文献などを読んで、さらに理解を深めるようにすること。 2 聴覚障害教育におけるICT活用について、ICT活用事例や活用のポイントを参考に、自分の担当する子供に対する具体的な方法を考えること。
|
⑮ | 『聴覚障害教育における キャリア教育と進路支援』
横倉 久 (国立特別支援教育総合研究所) | キャリア教育推進の社会的背景及び定義を踏まえ、聴覚障害のある児童生徒のキャリア発達を促す基礎的・汎用的能力について解説する。また、特別支援学校(聴覚障害)における労働機関との連携も踏まえた進路指導及び聴覚障害者の就労の現状と課題について説明する。 | ・事前学習 印刷教材に目を通し、必要に応じて、専門用語や関連事項を調べておくこと。
・事後学習 1 キャリア教育とは、基礎的・汎用的能力等の育成そのものではなく、これらの育成を通して児童生徒のキャリア発達を促す教育であることを確認すること。 2 特別支援学校(聴覚障害)の進路指導及び聴覚障害者の就労の現状と課題について整理し、解決に向けた取組について理解を深めること。
|