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練習した方がよい場合もあります


☆成長を見守るだけではなく、練習した方がよい場合もあります。
 幼いお子さんの発音があやまっていたり、不明瞭だったりすることはあたり前。
 多くの場合、自然な成長発達の中で、発音の誤りはやがて改善されていき、日本語話者として十分通用する発音を身に着けていき、幼い時の発音の誤りに対する心配や不安は、「とりこし苦労」で終わります。

 しかし、「練習した方がよい」という場合もあります。
 「練習した方がよい」という場合の中には、その後の正しい発音の獲得のために、発音の誤りや曖昧さの原因となるものの早期発見、早期治療が望まれるものもあります。
 一度、お近くの小学校内に設置されている「ことばの教室」や都道府県・市町村が設けている教育相談機関、病院などの専門機関に相談し、専門家によるアドバイスを受けることをお勧めします。
 

そのわけは?

 人が、誰かに何かメッセージを伝えたいという思いを抱いてから、実際に話し言葉を発する(その中で用いられている音を発する)までの過程には、実に多くの様々な段階が含まれています。その中のどの段階に障害があっても、発音はうまく出来ません。発音は、とてもハイレベルな、脳と音を発する器官の働きの結果なのです。
 したがって、おうちの方が聞いていて「おや?」と感じた、発音に現れた誤りや曖昧さは、そこに至るまでのいずれかの過程における障害の症状である可能性も否定できません。
 例えば、耳の聞こえに問題があったり、音を作る器官である舌や唇などの動きや形に問題があったりすると、うまく音を作ることが出来ません。
 音を聞きわけたり、発音をまねしたりすることに発達の遅れがあれば、発音の発達も遅れることがあります。