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LD・ADHD・高機能自閉症
各障害に関する知識(LD・ADHD・高機能自閉症)
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てんかん発作
発達障害のある子どもにはてんかんの合併が多いことが知られています。特に、重度重複障害、知的障害、自閉症などのある子どもでは、障害の程度が重くなればなるほどてんかんの合併率が高くなり、中でも難治性てんかんが多くなります。てんかん発作を考える上での注意点は、発作のコントロールが難しいだけでなく、発作に付随した問題が起こることです。例えば、発作による転倒、呼吸障害や摂食障害の合併、発作重責を繰り返すことでの退行、抗けいれん剤の副作用などがみられます。
てんかん治療は、発作に対する対症療法が主になるため、抗てんかん薬を中心とする薬物療法が行われます。抗てんかん薬は、発作型に基づいて使用します。一般的な副作用は、眠気、ぼんやり、ふらつきなどが、薬の開始時、増量時に、薬の量に応じて出現します。薬に対する効果や副作用には個人差や慣れがあるので注意する必要があります。それ以外に、薬独特の副作用もあります。例えば、フェニトインの歯肉増殖、多毛、発疹、バルプロ酸の肝障害が有名です。服薬中は、常に薬の副作用の出現の危険性があるので、教員が気づいた点は主治医や保護者に確認する必要があります。
通常の抗てんかん薬でも、発作が治まらない場合、難治性てんかんといいます。これは、小児てんかんの約10~20%にみられ、入院してACTH療法、TRH療法、ビタミンB6療法などが行われます。最近では外科治療も行われています。
発作時の対応で大切な点は、まず観察です。発作の型(いつものと同じか異なるか)、持続時間、バイタルサインのチェックを忘れずに。発作が大きい場合は、転倒などの事故予防、吐物による窒息防止に気をつけて、横に寝かせましょう。発作が続く場合には、気道確保、側臥位の保持、場合によっては酸素吸入と酸素飽和度のモニター等を行います。主治医の指示があれば抗けいれん剤(座薬)の挿入を行い、医療機関受診を手配します。心肺停止になれば救急蘇生に移ります。観察のポイントとして注意すべき点は、いつもと違うことが起こっていないかの判断です。例えば、脳内出血や梗塞など発作の型がいつもと異なる場合やけいれん重積状態では、医療機関受診が必要かどうかの判断が求められます。最近てんかん発作が増えている場合、学校での様子も医療機関で必要な情報です。発作のタイプ、持続時間、意識障害の有無、眼球の動き、発作後の様子、発作誘発要因の推測など、正確な情報をメモしておきましょう。個別の教育支援計画を策定する時、医療機関との連携を図るための大切な情報になります。
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