このブラウザは、JavaScript が無効になっています。JavaScriptを有効にして再度、お越しください。
ログイン
ログイン
ログインID
パスワード
パスワード再発行
教育相談の基礎
教育相談Q&A
関係文献リスト
事例関連論文
トップページ
>
特別支援教育の知識
>
各障害に関する知識
> LD・ADHD・高機能自閉症
アクセシビリティ
文字の大きさ
小
標準
大
表示色の変更
標準
表示1
表示2
音声で読み上げたい方へ
色が見づらい方へ
検索システム
教育相談情報提供システムから検索
操作条件を入力すると目的のページを見ることができます
詳しい条件で検索
全国相談機関情報から検索
教育相談の実態調査のデータを元に地域、年齢、障害種別、相談内容から検索できます。
機関情報検索
LD・ADHD・高機能自閉症
各障害に関する知識(LD・ADHD・高機能自閉症)
>> コンテンツ詳細
高機能自閉症等の特性に応じた指導
高機能自閉症、あるいはアスペルガー障害の児童生徒は、社会的な相互交渉の問題やコミュニケーションの問題など対人関係を維持することに顕著なつまずきを示します。また、これに加え、極端に限定された興味/関心、あるいは独特な認知/感覚が、学校生活での不安を高め、適応を難しくしていることがあります。ここでは、これらの特性を踏まえて、「不安の軽減」と「社会的スキル」の二つの指導を述べます。
1.不安の軽減
高機能自閉症等の児童生徒は、障害のない児童生徒が何も感じないような状況で不安を感じることがしばしばあります。例えば、日課や教室内の環境の変更を受け入れられなかったり、大きな音など特定の感覚刺激を避けたり、さらには集団の中にいることにさえ耐えられなかったりすることもあります。
このような不安を軽減するためには、まず、何が不安を引き起こしているのか、その「引き金」をきちんと考えてみましょう。そして、予想外の出来事が起こらないようにできる限り見通しのもてる環境作りをします。集団の中に無理に誘うといった無理強いは望ましくありません。また、不安に対処できるように、安心が得られる避難場所を確保しておくことも必要です。さらに、彼らは、激しい感情や常同行動などの不適切な行動でしか、自身の不安な状態を表現できないことがあります。不安が起こった時には、それを厳しく叱責したりせず、落ち着くまで待つといった辛抱強い対応により、彼らの不安への理解を示すことも必要でしょう。しかし、どれだけ配慮しても、不安の引き金を全て取り除けるわけではありません。予告した上での予定の変更や小集団活動などを利用して、段階的に、様々な状況を受け入れられるように練習していくことも大切です。
不安の軽減は、全ての学習を進める上での前提となります。
2.社会的スキル
高機能自閉症等の児童生徒は、社会的な観念に無頓着なことが多く、言葉やジェスチャーの実用的な使い方を学習することが苦手です。結果として、集団活動や会話など対人関係を維持することに顕著なつまずきを示します。
対人関係をより良く改善していくためには、社会的スキルの指導が重要と考えられています。まず、社会的なルールの理解や会話に必要な言語スキルがどの程度獲得されているのかを正しくとらえておきましょう。彼らは、豊富な語彙をもっていて、大人のような話し方をすることがあるため、一見すると会話が成立しているように見えることもありますが、実は、意味がわからないまま言葉を使っていることもしばしばあります。また、彼らは、「こういう時には、こうする」といった典型的な場面での型にはまった知識やスキルの学習は比較的容易にできますが、例えば、相手の気持ちを読んで会話の継続を判断するなど、学習した知識やスキルを様々な場面で応用していくことは苦手です。彼らが様々な場面で社会的スキルを発揮していけるようにするためには、指導の場や学習内容を段階的に難易度の高いものにしていくなどの工夫が必要です。
記入者:
webmaster
独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所
Copyright(C) National Institution of Special Needs Education. All rights reserved
Powered by NetCommons2
The NetCommons Project