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学校でのアセスメント
子どもがその多くの時間を費やす学校場面での様子をアセスメントすることで、非常に有益な情報を得ることができます。標準化された検査だけでなく、インフォーマルアセスメントにみられるように、授業や休み時間等、日常場面の観察、ノートや絵といった子どもの作品を通して、分析・解釈することは、身近でかつ有意義な情報を提供してくれます。また、学校でこそ実施できるアセスメントの一つに、学力アセスメントが挙げられるでしょう。学習という行為は、日々なされていることから、この領域については、子どものつまずきやニーズについての情報を比較的集めやすいということができます。そこで、標準化されている学力検査、さらには、既存の方法を使って調べる学力アセスメントについてここではみていきたいと思います。
1.標準学力検査と到達度学力検査
標準学力検査とは、子どもの学力が基準となる集団の中のどのあたりに位置しているかを相対的に評価することを目的としています。一般的には学年別教科別といった包括的なものになっていますが、どういった領域に落ち込みがみられるかを把握しようとする診断的なものもあります。例えば、領域別の標準学力検査を例にとってみると、一つの教科(例:「算数」)の全体的な水準とともに、例えば小学校学習指導要領に沿った領域(例:「数と計算」「量と測定」「図形」「数量関係」)ごとにも相対的な評価ができるようになっています。
到達度学力検査とは、子どもがある目標に対して、どの程度到達しているかが評価できます。正答率などを参考に前もって到達基準が示されており(例えば、△点以上取れば、その目標に対して「十分に到達」している)、そこから個々の到達段階を把握するようになっています。例えば、観点別の到達度学力検査は、教科における各観点(例:「算数への関心・意欲・態度」「数学的な考え方」「数量や図形についての表現・処理」「数量や図形についての知識・理解」)ごとに到達度が評価できるようになっている点で、子どもの得意な力や苦手な力を把握するという診断的な意味をもっているといえます。
※標準学力検査、到達度学力検査など一連の学力検査については、多くの出版社から出されており、名称も様々です。
2.既存の方法を利用した学力アセスメント
「視写・聴写テスト」
視写テストは、手本を見ながら、それを正確に写すことができるかをみるものです。この課題が難しい場合は、視覚認知の問題か、運筆に伴う運動の問題が推測されます。聴写は、耳から聴いた内容を正確に書き取ることができるかというものです。この課題には、聴覚認知、音と文字とが結びついているか、文字を想起できるかといった力と関連することが考えられます。
「音読」
初見の文章を提示し、子どもの読み能力を観察することで、聴覚や視覚認知、さらには、記憶や注意の問題等のスクリーニングになる場合があります。
「作文」
書くという機能における総合的なアセスメントといえます。つまり、表記や文法のルールの獲得状況に加えて、自分の伝えたいことを相手にうまく伝えられるかといった表現力等を把握する一助になります。
学力アセスメントは、その後の診断プロセスに対し、多くの示唆を提供します。さらには、「あらたまった場を設定しなくても、普段の流れの中で行うことが可能なため簡便で、子ども本来の状態像をとらえやすいこと」、「アセスメントを行った結果が即、支援の方針に反映すること」等が考えられます。つまり、「つまずいているところ」が「支援を必要としているところ」なのです。併せて、子どもが答えを導き出すまでのプロセスを丁寧にたどることで、子どもの考え方が明らかになり、その子に合った手立ても見えてくる可能性があります。
3.その他
子どもの行動面や社会性面の特徴を把握する際に、かかわる場や人によって態度が異なることがあります。そこで、総合的に深く子どもの様子を理解するために、一つの場や状況だけでなく、他の教員や保護者からも情報を集めることが不可欠です。情報収集の際には、チェックリスト等も活用しながら行うことが有効でしょう。こうした行動面、社会性の特徴をとらえるためのチェックリストも学力アセスメント同様、標準化されたものもあります。
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