教育的な意味では、学ぶ意欲や生きる意欲、楽しい生活を願う気持ちを育てる様々な話し合いや活動も、これからの特別支援教育において行われる教育相談の重要な側面であり、育てるカウンセリングの一つの方法です。 また、子どもや保護者が一つの課題について、グループの中で自分の気持ちを率直に語り合う体験をすることで、相手の気持ちを知り、相手の気持ちと自分の気持ちをキャッチボールさせたり、すり あわせたりする経験の場として、教育相談がおこなわれることがあります。こうしたことを通して人との係わりを体験することも「育てるカウンセリング」の大切な側面です。
こうした「育てるカウンセリング」は、単に個人との面接に生かせるだけでなく、授業の中にも活用できます。自分の発言や発表を聞いてもらえる、クラス仲間から認められることは、何よりもセル フエスティームが高まることになります。こうした考えは教育相談担当者のみならず、すべての教師が活用できる方法ではないでしょうか。