重複障害のある子どもへの支援で最も大切なのは、子どもの実態把握をすることです。基本的生活習慣はどの程度確立しているか、身体運動機能や聴覚機能や知的発達はどうであるか、物や人との関わり方やコミュニケーション手段の方法、特別な教育機器や補助具などの必要性や活用等を把握することで、子どもを理解することに繋がることと考えられます。
また、子どもにとって「分かりやすい」環境を作ることが大切です。生活の場だけでなく、コミュニケーションの方法や生活・学習上の内容等について、分かりやすく繰り返し指導することが大切です。子どもが大人と共に「できること」と日常的にひとりで「していること」を区別し、支援を受けて「できる」ことが、日常的に「していること」に繋がっていくことが子どもの成長と考えられます。
特別支援学校では、重複障害の子どもに対する教育を子どもの状態に応じて行われてその支援と教育がなされているので、是非相談に行かれることをお勧めします。