コンサルテーションとは、コンサルタントがコンサルティに対して情報提供やアドバイスによる間接支援を行い、最終的にはクライエント支援につながる支援方法です。(図1) コンサルテーションを考えるにあたっては、コンサルタント、コンサルティ、クライエントの三者の関係があります。このうち、コンサルタントならびにコンサルティはともに専門家です。コンサルタントは、基本的にクライエントへの直接支援は行いません。コンサルタントはコンサルティへの間接支援を通して最終的にはクライエントを支援することにつながるように考えていきます。コンサルティは、クライエントに直接支援を行います。コンサルテーションとカウンセリングの違いは、コンサルタンとコンサルティがともに専門家であるという点で異なっています。 学校コンサルテーションを考えるとき、コンサルタントとして考えられるのは、教育センターの相談担当者、特別支援学校の特別支援教育コーディネーターや管理職、専門家(医療、教育、福祉)等が考えられます。コンサルティとして考えられるのは、担任、小学校や中学校の特別支援教育コーディネーター、校内委員会等が考えられます。クライエントとして考えられるのは、幼児児童生徒、保護者等です。 これらのことを考慮し、以下にコンサルテーションにかかわる評価について考えられることの枠組(試案)を記述します。
○ コンサルタント自身の評価
以下に、資料として独立行政法人国立特別支援教育総合研究所教育相談部がコンサルテーション実施後に記入していただいているアンケート方式の評価表(試案)を掲載します