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ここでは,実際にお寄せいただいたご質問にお答えします。
MIM-PM(めざせよみめいじん)について
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MIM-PM(めざせよみめいじん)について
MIMの指導について
MIMの校内体制について
MIMを自治体として取り組むことについて
MIM-PM(めざせよみめいじん)のデータ入力について
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MIM-PM(めざせよみめいじん)を月に一度行っていれば,MIMの成果は出ますか?
MIMは,アセスメントと指導とが連動したモデルになります。
MIM-PMというアセスメントを用いて,子どもの状態を正確に把握し,その情報を基にしながら,その子どもに合った指導を届けていくことに意味があります。
したがって,MIM-PMというアセスメントを行っているだけでは,十分な効果は得られないでしょう。ぜひ,MIM-PMで得られた結果を子どもたちへの指導に活かしてください。それが子どもたちひとり一人に合った指導・支援を届けられる第一歩になります。
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MIM-PM(めざせよみめいじん)のテスト①とテスト②との違いは何ですか?
テスト①(「絵に合うことば探し」)は,絵に合った正しい表記を瞬時に識別できるか,特殊音節の表記のルールがしっかりと入っているかをみています。
テスト②(「3つのことば探し」)については,あらかじめ問題に出てくることばを知っていないと区切ることができません。そこで,瞬時にことばのまとまりをみつける力と,語彙力をみていると思われます。
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テスト②が伸びないのはなぜですか?
いろいろな要因が考えられますが,テスト②の方がより「語彙量の問題」や「音韻操作の問題(文字と音とのつながり)」,さらには「ワーキングメモリーの問題」が関連していると考えられます。
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MIM-PMの実施時期について,実施月とデータの入力時期とをどう対応させたらよいですか?
基本は,MIM-PMを実施した該当の月にデータも入力してください。
ただ,開始したのが9月等,年度途中の場合には,そのまま9月のシートに入力したとすると,基準となる得点が4月から繰り返し行った上での得点なので,結果的に2ndステージや3rdステージの子どもの割合が多くなってしまうことも十分考えられます。そこで,そうした場合には,2つファイルを作成し,該当の月である9月と(実施月にならったファイル),試験的に4月に入力してみる(回数に準拠したファイル)といった2つのパターンを作って見比べる(双方の結果を参考にする)ということもできるかもしれません。
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MIM-PMを他学年で実施することはできますか?
MIM-PMをスクリーニング的に他学年で実施することは可能です。
MIM-PMは短時間で実施でき,問題自体もそれほど困難な内容ではないので,子どもに負担をかけずに,早期につまずきを把握するには有効だと思います。
子どもの実態を把握する一つの資料としてご活用頂ければと思います。
ちなみに,3~6年生までについては,練習と本番で2回のみ実施した際の基準表がありますので,そちらをご活用ください。
→
3-6年生MIM-PM基準表
(PDF)
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視覚障害があり,見えづらい子どもでは,通常,B4でコピーしている MIM-PMのサイズをA3等に拡大して実施してもよいでしょうか?
まさしく,合理的配慮ですね。障害が理由となって,本来もっている読みの力を発揮できない(測定できない)のでは意味がありません。
そこで,視覚障害のあるお子さんも他のお子さんと同じようにMIM-PMにアクセスできるよう,A3で実施して頂いて構いません。
MIM-PMは,厳密な診断ツールではないので,「どういう条件下で実施したところ,どういう力を子どもが示したか」ということを先生の側で押さえて頂ければ良いと思います。
逆に,そうした結果から,「この子には,こういう配慮を行うと力が発揮できる」といった支援の手立ても見えてくるかもしれません。
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MIM-PMの結果については,子どもたちにフィードバックすべきか,しない方がよいのか迷っています。
この件については,各学校で対応はまちまちです。
例えば,低学年から高学年のディスレクシアのお子さんに定期的に個別指導の中でMIM-PMを行ったことがありますが,そうしたお子さんとは,毎回,得点を一緒にグラフにプロットしていきました。そうすると,「次は20点取るぞ」と言いながら,子ども自身も目標をもって行うことができ,モティべーションが高まったといったメリットがみられました。
MIMのメインターゲットである一年生については,子どもが自分の解いた問題数(正誤は別にして)を覚えており,「次は2段目まで行くぞ」「今日は10問解けた」といったように,解答数で喜んでいる姿もよく目にしました。いずれにしても,得点をフィードバックするとしたら,MIM-PMに子どもが慣れてきてからの方がよいと思われます。
ちなみに,MIM-PMを実施した後,先生と子どもとで,答え合わせをしているところもありました。
以上から,フィードバックしない方がよいということはないと思います。
ただ,フィードバックする場合(または子どもが採点する場合)には,他の子どもとの得点差が明らかになることもあるので,「他の友だちより高かった」ことを喜ぶより,「前回の自分の得点より1点でも高くなったこと」が素晴らしいといった姿勢を先生が予め伝えておくことが重要かと思います。
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MIM-PMを初めて実施する際に,「やりたくない」と言われてしまったらどうすればよいですか?
これについては,最初の実施回におけるMIM-PMの子どもたちへの説明が重要になってきます。これまで何クラスもの初MIM-PMに関わってきましたが,関わった数十のクラスでは一度も「嫌だ」と泣いてしまう子はみられませんでした。そのポイントとしては,「MIM-PMは,実は6年生や中学生のお兄さん,お姉さん,そして大人もやったことのあるテストなので,もし1問でも解けたら,それだけでもすごいことなんだよ。今回,たとえできなくても,大丈夫。これから毎月行っていきますから,きっとどんどん解けていくようになりますよ」といったことをしっかりと伝えます(MIM-PM実施要領にも,この点を配慮してどう伝えていけばよいかが詳細に書かれています)。
この説明は,全て解けないことにショックを受ける子ども,全く解けない子どもへの配慮です。「先生もやってみたけど,最後まで解けなかった」等,とにかく,全部解けなくて当たり前といったことを最初にしっかり伝えておくことが,子どももプレッシャーなく受ける上で重要だと思います。そうすると,1問でも解けると,最後の感想のところで「難しくなかった」「楽しかった」と○をつけてくれる子どもも大勢います。
特に,MIM-PM実施に際し,気になるお子さんがいる場合には,最初は先生が隣にいて,個別に励ましたり,「すごいね。よくできたね」と大いに評価したりしながら進めるとスムースにいくと思います。
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自閉的な傾向をもち,こだわりが強い子どもにMIM-PMを実施する際の配慮点はありますか?
自閉的傾向のあるお子さんは,時間の見通しがはっきりしていて,やることも明確なMIM-PMは往々にして好きなようです。過去にも,授業には全く参加しておらず,授業中も好きな本を読んでいたり,座っていられない子が「めざせ読み名人やるよ!」と伝えると,そそくさと読んでいた本を机にしまって準備をしていたり,前に立って「これから読み名人を始めます。机の上には,鉛筆だけ出してください!!」と毎回,ミニ先生のような仕切りをしてくれる子がいました。
こうしたお子さんは,逆に「1分経っても止められない」方が傾向として強いかもしれません。そこで,「1分経ったら,手は頭だよ」「1分で終わらないと,せっかくがんばったのに得点にならないよ」等,そのお子さんのツボを押さえた言葉がけを見つけ,投げかけていくことが必要になるかと思います。1分間経ったところで,タイマー音をしっかりと鳴らすということも良いと思います。
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MIM-PMは白い紙に印刷すべきでしょうか?あるいはカラー用紙にコピーしてもよいのでしょうか?
標準化のデータは,白い紙で実施したデータであるということさえ認識しておいて頂ければ,別にカラー用紙にコピーして実施して頂いてもよいかと思います。ただ,白い紙とカラー用紙で見やすさ等に違いもあるかもしれません。
そうなると,厳密には標準化データと比べられないかもしれませんね。そこで,できれば白い紙で実施して頂いた方がよいと思います。もしカラー用紙で実施した際には,「どういう状況下でテストを実施した」という記録を残しておくと結果を解釈する際に参考になると思います。
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特別支援学級在籍の児童も一緒に実施してよいでしょうか?
もちろんです。通常の学級のお子さんたちと一緒にデータ入力すれば,クラスレポートにも名前と得点が反映されて出てきます。
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各ステージの標準得点の基準設定とその割合を教えてください。
MIMを1年間実施してきた児童の年度末の読書力検査(読字力,語い力,文法力,読解力を測る総合的な読みのアセスメント)の結果を基に作成しています。
その成績によって,3群にわけ,50パ-センタイル値(真ん中)以上を1stステージ,25パ-センタイル値以上50パ-センタイル値未満を2ndステージ,25パ-センタイル値未満を3rdステージ,としています。
このように分類された児童が,さかのぼって一年間どのようなMIM-PMの得点をとってきたかを基準にしています。
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1回のみのアセスメントとしてMIM-PMを使うことはできますか?
特に,3年生以降の場合には,スクリーニング的に用いることも可能だと思います。
その場合,「正確な読み」ができているかというよりは,「読みの流暢性」がどうかといったことをより鮮明に表しているかもしれません。
そうなると,3年生以降で,MIM-PMの得点が低い場合には,その指導ニーズとして,特殊音節のルールの学び直しというよりは,読みの自動化や流暢性に課題があることを担任の先生が認識し,授業の中で配慮していくことが重要になるでしょう。
3年生から6年生までの読みのつまずきの早期把握を目的に研究した内容は以下をご覧ください。
→
読みの流暢性に関する発達的検討-Multilayer Instruction Model-Progress Monitoring(MIM-PM)を用いて-
(PDF)
一方,1,2年生の場合は,MIM-PMの低得点の背景に,やはり特殊音節のルールの定着の乏しさがあろうかと思います。その場合は,一度のみのアセスメントで終わるのでなく,やはり子どもが示したつまずき・ニーズに対して,しっかりと指導を実施し,その習得具合を頻繁にモニターしていく(繰り返しアセスメントしていく)ことが重要であり,効果を上げることにもつながります。
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まだ文字を完全に習っていないのに,1年生の4月や5月からMIM-PMを実施して,子どもは自尊心を低めませんか?
まず,実施する側(教師)が押さえておくべきこととして,「MIM-PMの実施は,あくまでも子どものつまずきを早期に把握し,支援する上での情報を得ることが目的である」ということです。この目的を常に意識しておかねばなりません(端的に言えば,子どもの成績に反映させるようなテストデータではない!ということです)。
ただし,こういう目的があったとしても,子どもが4月や5月のMIM-PM実施に際し,つらい思いをしては元も子もありません。しかし,過去の調査結果では,まだ習っていない段階での実施(4,5月)であっても,9割超の子どもは「楽しかった!」と回答してくれています。子どもに負担の殆どかからないテストと言えると思います。
また,小学校1年生の4,5月時点では,確かに未だ文字学習が完全には終わっていないとはいえ,子どもたちがこれまで保育園,幼稚園,そして日常生活の中で,文字に触れてこなかったということは考えられません。
そうした環境の中で,未習とはいえ,全く読めないというのは,一つのリスク要因(文字や読み,学習に対する何らかのつまずきの危険性がある)と考え,早めに支援をしたり,気にかけたりすることへのアクションの方が重要だと思います(取り越し苦労であれば,それはそれで良いと思いますので・・・)。
また,子どもが自尊心を低めてしまうか否かは,MIM-PMの最初の実施回での先生の説明にかかってくると思います(Q:MIM-PMを初めて実施する際に,「やりたくない」と言われてしまったらどうすればよいですか?を参照してください)
MIMの授業が本格化する5月末の授業の際に,しっかりと子どものニーズに合った指導を子どもたちに届けるためにも,授業の前に一度はMIM-PMを実施しておき,その情報をしっかりと携えた上で,子どもたちの前に立ち,授業を行うことが重要だと思います。
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今年度、小学校1年生を対象にMIM指導およびMIM-PMを実施してきました。多くの子ども達に伸びが見られうれしく感じています。しかし、指導を経ても3rdステージ指導を要している子がおり、2年生に進級後も引き続きMIMおよびMIM-PMを導入していく予定です。そこで質問なのですが、MIM-PMは同じ問題を同じ子ども達に実施しても問題はないのでしょうか。
1年生の時に,MIMを実践し,その中で毎月,MIM-PMを行ってきている子どもに対し,2年生になってからも,引き続き,MIMを実践したい場合,1年生と同様にMIM-PMを実施して頂いて構いません。確かに,MIM-PMに出題される問題の語を覚えている可能性もありますし,その分,得点の伸びも通常よりも多くみられるかもしれません。しかし,1分間という限られた時間の中で,たとえ言葉を覚えていたにしても,正確な表記や,ことばのまとまりを瞬時に判断できているとすれば,それは練習効果というよりは,その子どもの中に備わった正しい特殊音節の表記のルールであったり,ことばをまとまりで捉える力であったりが反映されていると思います。それらは流暢性の伸びと捉えてもおかしくないと考えます。
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MIMを9月から始めることにしました。そこで,MIM-PMを9月に初めて実施しようと思っているのですが,その場合,MIM-PMの1回目から実施した方がよいのでしょうか?それとも,4月から実施してきた場合と同様,5回目のMIM-PMを実施した方がよいのでしょうか?
MIMを9月から始めた場合,MIM-PMを実施するのも初めてになるので,1回目のMIM-PMから実施して頂いて構いません。なお,MIM-PMの問題は全部で11回分ありますが,回による問題の難易度に大きな差はないと捉えております。
ただ,「MIM-PMの実施時期について,実施月とデータの入力時期とをどう対応させたらよいですか?」という質問に対して既に回答していますように,開始したのが9月等,年度途中の場合には,そのまま9月のシートに入力したとすると,基準となる得点が4月から繰り返し行った上での得点なので,結果的に2ndステージや3rdステージの子どもの割合が多くなってしまうことも十分考えられます。そこで,そうした場合には,2つファイルを作成し,該当の月である9月と(実施月にならったファイル),試験的に4月に入力してみる(回数に準拠したファイル)といった2つのパターンを作って見比べる(双方の結果を参考にする)ということもできるかもしれません。
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MIMの指導について
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MIMは個別指導の場だけでも使えますか(例えば通級や,特別支援学級での指導)?
MIMという指導モデル自体は,通常の学級をターゲットにしていますが,MIMの中で用いられている指導法や指導教材は,読みにつまずいている子どもを想定して開発されているので,個別指導場面でも用いることはできます。
特に,個別指導の場面,また学年の高いお子さんに使用する際には,例えば,MIM-PMの得点を本人にもグラフにプロットさせることで,読みの力の伸びを子ども自身が目に見える形で実感できるので効果的です。
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MIMに取り組む期間はどれくらいが望ましいですか?
基本的には,MIMは1年間を大きなスパンとして考えていきます。1学期が1stステージ指導,2学期が2ndステージ指導,3学期が3rdステージ指導です。ただし,たとえスタート時期が遅れてしまったとしても(例えば2学期開始),十分に行うことはできます。その場合は,1stステージ指導が終わってすぐに2ndステージ指導に移行したり,また,2ndステージと3rdステージ指導とを並行で行ったり,学校の状況に合わせて行っていくことが可能です。
ちなみに,単元的には,特殊音節を扱うのは1学期がメインですが,2,3学期にもMIMが導入できそうな単元はたくさんあります。
→
小学1年国語の年間指導計画とMIM指導①
(PDF)
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小学1年国語の年間指導計画とMIM指導②
(PDF)
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MIMを行う学級は,1学級でもよいのでしょうか。それとも学年全体で行った方がよいでしょうか?
特に決まりはありません。
ただ,これまでの学校の多くは,学年全体で取り組まれていました。
というのも,MIMの実践にあたっての,教材準備,教材研究等,学年集団のみなさんで行った方が先生方にとっても有効であったというお話も伺っています。
お一人よりは,学年で取り組まれた方が,お互いをサポート(刺激)し合えるのかもしれません。
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特に拗長音が読めない,書けない子どもの多さにびっくりしています。楽しみながらできるようになるといいのですが・・・。
例えば,「ちょっとかわったよみかたのかきとりしゅう」ですが,あちらは,どんなに学習が困難な子どもでも自習(一人で学ぶこと)ができるように,スモールステップになっています。つまり,「難しいな」「できないな」というストレスを子どもに与えないようにしています。
また,楽しんで学習してもらうため,「ちょっとかわったよみかたのかきとりしゅう」の裏表紙には,ページごとに完成した場合に貼ることのできるシール欄も用意しています。自分で計画しながら,進め,たとえゆっくりでも丁寧に書けていれば,スペシャルシールがもらえるといった手応え,成功体験を積み上げていけるとよいですね。このかきとりしゅうを子どもの人数分印刷し,一冊を一年生のうちに仕上げることを目標にしてみるのもよいでしょう。
MIMのパッケージ内にあるガイドブック後半には,「多層指導モデルMIMにおける読み書きに関するゲーム集」も掲載されています。ここでは,拗長音をゲーム感覚で楽しみながら学べるものが多数紹介されています。こちらもご活用ください。
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巡回相談の仕事をしています。そうした立場でMIMを活用することはできるでしょうか?
例えば,まずは,クラス全体へのアセスメントとしてMIM-PMを実施し,その結果を担任の先生と共有して,
2rdステージおよび
3rdステージ指導を必要とする子どもたちに,取り出し指導等でMIMの指導法を実施してみるといったやり方もあるかもしれません。
その様子を担任の先生にも見て頂きながら,これなら通常の授業の中でも活用してみたいといった感触を味わって頂ければ嬉しいですね。
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3学期に入って,個別指導を行っていく3rdステージ指導に入る子どもたちがクラスの半分にも及んでしまったらどうすればよいでしょうか?それらの子ども全てに対して個別指導が実施できるわけではありません。その場合,個別指導を提供する子どもたちは,どのように絞っていけばいいのでしょうか。
人数を絞るというよりは,支援の内容,濃さに差をつけていくということが考えられると思います。
例えば,3rdステージとして判定されたということは,ニーズのある子どもたちです。ただ,特殊音節等のルールの理解が不十分で3rdステージ指導が必要と判断されたのか,ルールは入っているけれども,読む速度が遅くて3rdなのか,その回がたまたま3rdだったのか等の分析が必要になってくると思います。
その際,MIMのパッケージ内にある入力ソフト中の「個別の配慮計画」の分析結果も活用できます。もし,テスト①で正答率が低いことを示す■がみられれば,ルールの理解が不十分ということですし,テスト②のみ■がみられる場合には,読みの速度や語彙の問題が考えられます。その要因にあわせた支援が必要になるでしょう。
ルールが入っていないお子さんには,個別の支援が必要になると思います。もう一度,ルール確認をしっかりとしておく必要があるからです。ただ,読みの速度や語彙についての問題が想定されるお子さんについては,プリント課題等,家庭学習(宿題)等も活用しながら,繰り返し,わかる経験を積んでいくことも有益だと思います。
それで,可能であれば,MIM-PMを1,2週間おきに当該児童らに対して実施し,子どもの状態をより頻繁に,丁寧に追いながら,個別的に支援を必要とするお子さん(毎回,3rdステージ指導対象のマーカーが消えないお子さん)には,しっかりとした個別指導を行っていくということが重要だと思います。
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地域によっては全てのクラスで8割近くが3rdステージに入る地域もあり,環境の問題などに起因していることも予想される場合があります。これだけの多くの子どもたちの中から純粋にLD(学習障害)に起因する子どもたちに気づいていくのは難しいと思われます。
コアなLDの子どもであれば一般的な先生として気づくと思うのですが,その一歩手前の子どもたちにどのように支援を提供していけるのか,良いアイデアがあれば教えてください。
MIM-PMは,LDを判断していく以前に,学習に困難をもつ危険性のある子どもに気づくためのツールといえるかもしれません。したがって,環境要因による学習の困難さをみつけることも期待するところの一つです。ただ,つまずきの背景が環境要因のみに因らない子どもの場合,MIM-PMの実施回数を重ねても,顕著な伸びがみられないことが特徴の一つとしてみられるのではないかと思います。
また,LDを判断していくとなると,精査のためのより包括的なアセスメントが必要になります。まずは当たり前のようですが,しっかりと丁寧に「行動観察」することが重要です。特に,口頭言語(理解・表出)の発達の様相をチェックすることは重要だと思います。口頭言語のやり取りが学年相応であるにもかかわらず,MIM-PMが3rdステージというのは,特に気になります(こういうお子さんは,なかなかつまずきが気づかれにくいとも言えます)。
また,他教科との関連についてもみてみましょう。全般的にみて,理解度は低くなくても,局所的につまずきがみられる場合には,LDの可能性を感じさせます。そして,最終的には,やはり心理アセスメント等との関連が必要になってくることもあるでしょう。MIM-PMの低さを裏付ける認知的要因がみられるか,ここも重要だと思います。
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特殊音節の前に,まだ清音の文字の形と音が結びついていない児童へは,どのように指導していけばよいのでしょうか。 現在,フラッシュカードなどを用いて,流暢性を高める指導しか行えていません。他に指導例等ありましたら教えていただけると大変ありがたいです。
文字学習の前に,「りんご」がいくつの音からできているか,「りんご」の一番最初の音はなにか等は,わかっていますか?
まずは,ことばは,一つ一つの音の粒でできていることを理解することが必要です。
そして,その一つ一つの音の粒には,文字というものが対応するということにつなげていきます。
それができたら,少しずつ,音と文字をつなげていきます。自分の名前や興味のあることばなどから知っている文字を少しずつ,増やしていき,それが他のことばでも使われていることに気づかせます(「これ,○○と同じ字だ!」)。
文字の形の特徴がわかりづらい場合には,その形状を表した歌をうたってみたり(聴覚的にうったえるやり方),文字を粘土で表してみたり(視覚・触覚的にうったえるやり方)などして,楽しみながら学べるとよいですね。
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通常の学級に在籍する一年生の息子は読み書きが苦手です。学校の支援学級に相談に行くと,MIMが棚にはありましたが,学校では実践されていないようです。MIMを家でしている方はおられますか?
時折,保護者の方から同様のご質問をお受けすることがあります。MIMは,あくまでもアセスメントと指導とを連動させた学力指導モデルであり,通常の学級という場において,子どもがつまずく前に,指導への対応(反応)状況を見ながら,子どものニーズを把握し,よりその子に合う指導を届けていくというモデルになります。そのため,お家でされる場合には,MIMというより,MIMの指導法を使っての学習ということになります。お家でされる場合には,MIMのパッケージがなくても,まずは,特殊音節の表記のルールを動作化や視覚化を用いて伝えてあげることはできるかもしれません。先生向けに作成したMIMの指導法の映像ですが,ご参考までに。学校でもMIMが活用されることを望むばかりです。もっと多くの先生方に知って頂けるようにがんばっていきます。
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東京書籍 「動画で分かる!特殊音節指導の工夫」公開のお知らせ
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1学期に1stステージ指導を行いました。1stステージと並行して、(自分の名前の平仮名が形認識ができなかった児童と,名前の平仮名しか読めなかった児童に)個別の指導(平仮名の形と音を結びつける指導)を行いました。 アセスメントをとり,実態から補足的,集中的な指導が必要だと考え,1学期から既に読みの力をつけるための個別の指導を行っています。これを3rdステージ指導と捉えても良いでしょうか?それとも,1st,2nd,3rdと順番どおり進めないといけないでしょうか? ちなみに,その個別指導の児童は,促音指導に入る頃も1/3程度しか平仮名が読めず,授業についていけるか心配していましたが,視覚化と動作化を手掛かりに,みんなと一緒に楽しく学習に参加し,「っ」の読み方,書き方は,しっかり覚えていて・・・MIMの効果に私がびっくりしました。 (MIMはすごいです。) また,拗音指導は少し難しそうだなと思っていたのですが,ねじる音を、「二つの音が一つになる音だよ。ねじってギュウと仲良くなるよ」の説明で,子どもが「わかった。仲良くなる音だね」「◎の記号も二つの丸がくっついて◎,仲良しだから◎」といって,視覚化や動作化の拗音のイメージと仲良しのイメージがぴったりあったらしく,(特殊音節の指導に慣れてきたこともあって)学級のみんなも「仲良しの音」と覚え,高い定着率にこれまたびっくりでした。 (MIMは,ほんとすごい!!) 夏休みも終わり,2学期が始まります。子どもたちと一緒にまた,MIMのお勉強がんばります。
確かにMIMにおいては,アセスメントを行いながら,まずはクラス全体に対して,効果的な指導を1stステージ指導として行っていきます。その指導がどれだけ子どもたちに届いているかをアセスメントし,1stステージ指導のみでは十分に学びの定着が図られていない子どもに対して2ndステージ,さらに3rdステージ指導を行っていきます。ただし,1stステージ指導の段階で,明らかに個に特化した,手厚い支援が必要ということがはっきりした場合には,2ndステージ指導を待たずして,より個に特化した3rdステージ指導を行うこともあり得ると思います。先生が行われたのは,このお子さんがより1stステージ指導で,「わかった!」「楽しい!」と手応えを感じられるようなお膳立てとしての3rdステージ指導だったのかもしれませんね。
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仮に4,5,6,7,9,10月までアセスメントを実施した場合,個別の配慮計画を作成する際,実施回数を当月(10月)含めて,6回として,よろしいのでしょうか。
例えば,10月分の個別の配慮計画を作成した場合には,基本的には,10月の1カ月間,そこに挙がっているお子さんについて掲載されている配慮(座席の配慮,特殊音節ルールの再確認等)を実施することになります。
そのための計画が「個別の配慮計画」となります。
10月分の「個別の配慮計画」を作成する際には,それまで実施してきた月(9月分まで)をカウントすることになります。
これまでは,ある程度指導を重ねて,月末にMIM-PMを実施する場合が多いため,このように考えてきました。
具体的には,9月末までのMIM-PMの結果をもとに,10月からの指導に取り組むといった具合です。
そこで,プログラムとしては,10月の個別の配慮計画を作成したい場合は,必然的に,前月(つまり9月)までのデータを参照するようになっています。
ただ,月初めにMIM-PMを実施した場合は,以下の考えで実施をお願いします。
仮に10月初旬にMIM-PMを実施したとして,さらに,10月分の個別の配慮計画を作成し,実施したいという場合は,10月の結果を含めて実態把握し,個別の配慮計画に反映した方がよいと思われますので,その際には,11月の個別の配慮計画を作成することになるかと思います。
10月に実施する個別の配慮計画なのに,11月分を作るのは少し違和感があるかと思いますが,なるべく子どもの実態についての多くのデータを活用した方がよいと思いますので,10月の個別の配慮計画を9月までのデータで作成するよりは,実施した10月までのMIM-PMの結果を加味した個別の配慮計画を作成し(つまり,11月分の個別の配慮計画),子どもへの支援を実施した方がよいかと思われます。
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2月までで10回よみめいじんを実施しています。2月までの場合,個別の配慮計画の3月を開いて,3月の指導に役立てています。3月に11回目のよみめいじんを実施しましたが,個別の配慮計画は3月までです。この場合,どのような処理をすればよいでしょうか。
基本的には,MIM-PM実施月の結果が次の月の個別の配慮計画に活かされるので,3月のMIM-PMを活かした個別の配慮計画は現状では作成できません。
つまり,翌4月(新年度4月)の個別の配慮計画を作成できるプログラムが作られていないのです。申し訳ありません。
今回のお問い合わせ内容は,普段からしっかりとMIM-PMを実施され,それに基づいて個別の配慮計画も作成し,子どもたちに指導をされている素晴らしい実践をされているがゆえのご質問だと思います。
そうでありながら,そちらのニーズにお応えできず大変心苦しく思っております。
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学校以外の機関(民間を含む)でもMIMの指導法を導入することについては問題ないでしょうか?
以前,保護者の方から,「家庭でもMIMのパッケージを用いて学習してもよいか?」といったご質問をお受けし,そちらについて回答を書かせて頂きました。
そちらの内容と基本的には同様の考え方になります。
つまり,MIMは,あくまでもアセスメントと指導とを連動させた学力指導モデルであり,通常の学級という場において,子どもがつまずく前に,指導への対応(反応)状況を見ながら,子どものニーズを把握し,よりその子に合う指導を届けていくというモデルになります。
そのため,学校以外の機関(例えば学習塾等)で取り組まれる場合,MIMというより,MIMの指導法を使っての学習ということになります。
また,この件につきましては,同様に,「MIMは個別指導の場だけでも使えますか?」といったご質問に対する回答とも関連してきますね。
MIMという指導モデル自体は,通常の学級をターゲットにしていますが,MIMの中で用いられている指導法や指導教材は,読みにつまずいている子どもを想定して開発されているので,個別指導場面でも用いることはできます。
このようなMIMの理念,特性をご理解頂いた上で,ご活用頂ければと思います。
どのような場であれ,少しでもMIMを必要としているお子さんたちのお力になれるのでしたら幸いです。
開発者としましては,引き続き,可能な限り,学校において,つまずきの早期把握,早期支援のモデルとしてMIMを活用して頂けるよう努めてまいります。
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MIMを取り入れたいと思い、1年生の先生にご相談し、7月に2回アセスメントをさせて頂いたところです。少しずつ動作化・視覚化に取り組んでいただいています。手探りでやっているため、2nd,3rdの児童は6回実施後から、指導を入れていくことになるのでしょうか?1・2学期は、一斉指導の形でMIMも行っていくでいいのでしょうか?初歩的な質問ですみません。
この度は,ご質問ありがとうございました。
通常の学級の先生にご理解頂きながら,7月にMIM-PMを実施してくださったとのこと,嬉しいです。
さて,早速ですが,2ndステージ,3rdステージ指導についての考え方です。一つ言えることは,1stステージ指導(通常の学級の全ての子どもに対して行う「促音,長音,拗音,拗長音等のルール理解」をねらった効果的な指導)の実施がひとまず終了した時点で,いつからでも2ndステージ指導,3rdステージ指導が開始できます。全ての子どもを対象とした効果的な授業(1stステージ指導)を通して,それで理解が促された子どもも出てきたことでしょう。反対に,それでもまだ不十分な場合もあると思います。そういう子どもたちに対して,2ndステージ指導,続いて3rdステージ指導を実施していってください。
MIM-PMアセスメントを何回行ったら,2ndステージ指導,3rdステージ指導を行えるという考え方ではなく,まずは1stステージ指導を行いながら,その指導での理解の様子をMIM-PMで丁寧に追っていき,全ての特殊音節の要素(促音,長音,拗音,拗長音)の指導が終わった段階で,MIM-PMの結果をみて,黄色のマーカー,赤のマーカーがついたお子さんに対して,2ndステージ指導を実施していくことになります。
2ndステージ指導では,1stステージ指導で既に習得できているお子さんと,もう少し指導が必要なお子さんとが混在していると思うので,たとえ一斉指導のように見えたとしても,それぞれのニーズに合った指導の工夫を展開し,子どもたちに合った指導を届けていくことが必要です。
特に,2ndステージ指導,3rdステージ指導においては,MIM-PMを2回以上行えば自動的に作成される「個別の配慮計画」の活用が有効です。
詳しくは,MIMのWebサイトの「関連資料」に掲載している「RTIとMIM」をご覧頂ければと思います。
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RTIとMIM
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MIMを校内で拡げていくには,どうすればよいですか?
まずは,校内での共通理解が重要です。MIMを実践されている学校に伺うと,「ちょっとした研修の実施(30分くらいでも)」「校内掲示でMIMの教材を取り上げる」「学校便りでMIMのことをお知らせする」等が挙げられました。
また,例えば,1年生の担任の先生だけが行うのではなく,「役割分担を行う(当該学年の先生,教頭先生,TTや特別支援学級,通級の先生など)」「MIMの実施について,年間計画に明確に位置づける」ことが重要であり,効果的であったといった声も多く聞かれました。
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MIMについての研修などで盛り込むとよい内容はありますか?
実際のMIMの指導の様子等,VTRでご覧頂いたり,実際に教材を手にとって頂いたりすると,俄然イメージしやすくなるようです。MIM-PMを演習で解いて頂くのもよいですね。MIMの理念や意義,各ステージ指導でのポイントとともに,こうした実際の場面,指導の実際,具体的な教材等を見て頂くことが有用でしょう。
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MIMを成功させるポイントは何でしょうか?
校内で共通理解を図りながら,複数体制で臨むということが挙げられると思います。
その時の鍵になってくるのが,管理職の先生です。そこで,自治体としてMIMに取り組んでいる地域では,年度当初のMIMに関する悉皆研修で,1年生の担任の先生と管理職の先生がセットで参加することを義務づけていたりします。
校内での共通理解が大切なことの理由の一つは,特に,2nd,3rdステージ指導になると,子ども,そして指導ニーズが多様化してくるため,担任の先生のみでは対応が難しくなることが挙げられます。複数支援体制を組み,指導を効果的に行っていくためには管理職の先生の支えは不可欠です。
何年生の子どもといったことではなく,「みんなにとっての子どもたち」といった意識をもつことが大切ではないでしょうか。
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MIMについて保護者への周知が重要だと思うのですが,いかがでしょうか?
確かにその通りだと思います。授業参観の時に,MIMの指導を取り上げているところも随分とあるようです。また,保護者への周知が重要な理由として,特に3rdステージ指導が,特定のお子さんに対して個別や小集団で実施されることも多いことが挙げられます。つまり,3rdステージ指導が実施される時になって,保護者の方に個別指導等の必要性についてお伝えするよりも,予め,年度当初などに「MIMの目的と概要,必要に応じて個別に対応することもあること,これらは全て子どもに必要な力をしっかりとつけて,次の学年に送るための試みであること」を伝えておく方が,保護者の方にしっかりとMIMの意義が伝わり,理解して頂けるからです。こうした内容を学校通信など校長先生の名前で年度当初に通知している学校も多く見られます。こうすることで随分とMIMの指導がスムースに実施できると聞いています。
ちなみに,自治体としてMIMを実施しているところは,区報や区の教育だよりの中で,MIMについて紹介されているところもありました。
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学校としてMIMに取り組んでいく際,どうやって校長先生にアプローチしていけばよいでしょうか?
校長先生に伝えるポイントとしては,①つまずきのある子どもだけでなく,異なる学力層のお子さんにも効果がみられたという根拠があること,②自治体として,市(区)内全ての学校にMIMを導入しているところがあること,③読みのつまずきは,全ての学習,生活にまで及んでしまう危険性があり,早期に対応することが不可欠なこと,④プラスアルファの取り組みというより,まずは今まで行っていた授業を少し変えることで,教育的ニーズのある子どもたちへの支援の一歩となること(過度の負担が先生方に及ばないこと)等,についてお伝え頂ければと思います。
また,10分,15分でも,校内研修の中でMIMについて話す機会を設け,校内に広めていったという学校もありました。特に,MIM-PMを実際に先生方にしてもらったところ,「こういうテスト,うちのクラスの○○さん(他学年)も解くのが難しいかもしれない。うちのクラスでもやってみたい」と,アセスメントを通じて,MIMが校内に広まったという学校もありました。
中・高学年段階でも,読みの基礎段階でつまずいている子どもがいること,また,次年度以降,誰が1年生を担任するかわからないこと(誰もがなり得ること)を考えると,中・高学年の先生方であっても,MIMについて知ってくことは有意義だと言ってくださった先生方もおられます。
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MIMを自治体として取り組むことについて
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今年度から自治体内全ての学校でMIMを実施することにしているのですが,全校展開という意味をどのような内容で押さえたらよいのでしょうか?教育活動ですので,一つの考えや指導法を必ずやりなさいと押し付けるというようなことも無理があるような気もします。やりたい学校だけやりなさいというのも違うよう思います。アセスメントは必ず実施し,データから気になる子どもへの支援や工夫は全てに課す必要はあろうかと思っていますが,いかがでしょうか?
全校でMIMを実施されることについて,どのように捉えるべきかについてですが,自治体の教育の一環として,「1年生でMIMを実践しよう」という旗を掲げたのであれば,先生方としては,ひとまず,その方針を採ってみる(実際に行って,大いに批評してみる)というのは,大切な気がいたします。当該自治体の教育という大きな船に,先生方一人一人が乗っているわけですから,行き先がバラバラでは船は進みません。同じ船に乗ったからには,みんなで行き先を共通認識し,まずは一緒に進んでみるということが大切だと思います。それで進んでみて,思うような成果が現れないとしたら,批評し,課題を洗い出して,さらに質の高い教育の提供を追求していくことが重要と思います。
その際にも,指導法に関しては,科学的根拠の得られている部分もありますので,しっかりと子どもたちに成果を還元していくために,毎月,MIM-PMを実施し,活用していくことが必須です。行政のお立場として,現場でご尽力されている先生方が,少しでもMIMを行う上でのハードルを下げ,さらに効果を増すためのシステムづくり(採点されたMIM-PMの入力を教育委員会が行い,クラスレポートを返却する等),支えが重要です。
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MIMを自治体内で広げるにあたって,どのようなことを留意すればよいでしょうか?
こ
れまで自治体内でのMIMの取組が数年間にわたって継続し,成果を上げているところでの様子をみますと,例えば,「年間4回といった複数回にわたるMIMの研修(各ステージの話 & 実践発表会),「MIM地域コーディネーターの存在(各学校の相談役,研修講師等,MIMの実践に精通していらっしゃる方の存在とその方を活用したシステム),「MIM-PMデータの管理システム(データ入力や管理にかかる学校の負担削減,自治体としてのバックアップ),「地域で支える仕組みづくり(中学校区等の単位で各学校の代表者が集まり,MIMについての実践の様子や成果,課題を持ち寄るブロック会議の開催,他機関との連携)」といった学校でのMIMの実践を支えるためのいくつかのポイント(自治体として学校を支える体制)があると思います。
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名簿シートへの入力は年度初めのみで,転入生があった場合のみ追加するというふうにマニュアルには書いてありました。一方,「転出生が出た際,名簿からそのお子さんの名前を削除してしまった」ら,その後のデータが正しく算出されないという現象が起きました。どうしたらよいでしょうか。
名簿シートへの入力は,「転入生があった場合のみ」です。それ以外の場合には,名簿シートへの入力は行いません。つまり,「転出生がいても,名簿シートからは削除せず,毎回,欠席扱いで処理してください」。
もし,名簿シートから転出生の名前を削除してしまうと,そのお子さんが受けていた月までのデータは残っていますので,新しく,そのお子さんの出席番号のところに違うお子さんが入ったとしたら,そのまま,転出児童のデータに加算されていくということになってしまいます。また,転出児童がいたために,それ以降の子どもの番号をつめて(一つ前にずらして)いったとしても,データは年度当初の番号で蓄積されているので,自分と異なる子どものデータの上に蓄積されていくことになってしまいます。お気をつけください。
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